ゼロス「あの、ご本人を前にそんな失礼なこと言っちゃいけないと思いますが…」
ゼロス「ええっ!?アフィンさんの知り合いじゃないんですか?」
ゼロス「あちゃーーー殺害予告来ちゃいましたよ、本格的にヤバそうな方ですがどうしますか?アフィンさん。」
アフィン「ていうか相棒も俺にばっかり面倒ごとなすりつけようとするなよ!!!!!!!!!!」
ゼロス「などと言っている間にこっちに切りかかって来てますよ」
アフィン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
アフィン「あれ?死んでない?」
アフィン「?」
あの喋り方、態度、何処かで見た気が…
あの髪色、何処かで見た気が…
ゼロス「あっ」
ゼロス「どうりでヘルマスター様が出てこなかった訳ですか…なるほど…」
アフィン「なに一人でぶつぶつ言ってんだ相棒!俺たちも加勢しないと」
ゼロス「あれほどの力を持った方々の戦いに僕たちが入った所でどうなると言うのです?隅っこで震えていた方がまだ役に立ちますよ」
アフィン「お前今日やけに辛口じゃねぇ?初対面だよな?おい?初対面だよな?」
ゼロス「初対面で相棒呼ばわりしてる貴方に言われたくありませんが、そうこうしている間に敵は逃げて行ってしまったようですね」
ゼロス「あまり友好的ではありませんね」
アフィン「はい!?」
アフィン「相棒と同じこと言われたぞ!!!!!初対面だよな?初対面だよな!?」
ゼロス「残るは僕ですか。」
ゼロス「えーと」
突然の選択肢
ゼロス「わかりません」
ゼロス「ええ、わかりません。僕には何が何だかさっぱり。」
ゼロス「…………………」
この雰囲気、滲み出る殺意、やはりこの方、僕の世界の彼と似ている…
かつて水竜王と相討ち、その後魔族から離反し、裏切り者としてかの世界から滅ぼされた存在、魔竜王ガーヴ…
名はゲッテムハルトと言いましたか、覚えておいて損はなさそうですね、後にヘルマスター様に詳しく聞いてみるとしましょうか…
僕の力の減退も見抜いておられるようですし、ね。
そう言えばあの髪色の方、女性のようですが…
ゼロス「そうですねぇ、そうです!帰ってお茶でもしましょうか!」
アフィン「ノリ、軽いな…相棒…。」