交流を深めたい | セレナちゃんは行く!

セレナちゃんは行く!

けせょふなほしとその記録。



「偶発事象の優位改変が確認され新たな状況へと変行した。
だが、ここに正確な認知は必要ないと認識する。
貴方は、多くのものを救う機会を持つとそれだけを把握しておけば、事足りる。
いや、説明が十全でない。
正しくない。
貴方を納得させるだけの言葉を今の私は学習し得ていない……だから、わたしは謝罪する。
いまだ信用を得るに足らないわたしを。
そして、それでも貴方に頼るわたしをわたしは謝罪する。


……新たなマターボードが産まれた。
それはつまり、新規偶発事象への介入が可能になったことを意味する。
わたしの後悔はいまだ続く。
貴方がそれを払う標となることを願っている。」




ゼロス「相変わらず何を言っているのかよくわかりませんが、とにかくこれでよかったんですよね?」

フィブリゾ「そうだね。これでいいよ。
君の考えが変わらなければ。
でも君はまだまだ知らなすぎる。
君の抱えているものたちがなんなのかをね。
それを知るためにいまから君には色んな人達と交流を深めて貰うからよろしく。」

ゼロス「ええー嫌ですよ僕そういう面倒なのは」


ドゴス



鬼畜上司に半ば蹴り落とされて来ました。このエリア

ゼロス「暑い、暑すぎます。
なんですかここは。この前の場所ではないですよね?」

フィブリゾ「ここは惑星アムドゥスキア。
竜の住まう星さ。
エリアごとに景観は違うけど、ここは火山洞窟みたいだね。
肉体を持たなかったお前からしたらここはかなり酷かもしれない」

ゼロス「この暑さに竜ですか。なんとも憂鬱になりますね…」


「おーい!」



フィブリゾ「誰か来たみたいだね。僕はここで待ってるから、ほら、交流を深めておいでよ」





レダ:同期新人アークス、モブ寄りの癖に以外としぶとい。生存するためなら倒れてる女を見捨てるような外道。よく言うと最も現実主義者

レダ「知らないのか?ナベリウスで時々、真っ黒な人影が目撃されてるってハナシ。
いやーすごかったぜ。ありゃみんなもびっくりするよ。本当に黒ずくめだもんな。
詳細?冗談、怖くて近づけねぇよ!それになんか、近寄りがたい雰囲気も出してたしな。
命あってのなんとやら。
俺はみられただけで満足!」

ゼロス「ほう、ナベリウスで黒ずくめの男ですか。怪しさ大爆発ですね。」

ナベリウスで黒ずくめ


怪しさ大爆発…



ゼロス「これは大変だ!!!!
なんだか嫌な濡れ衣を着せられそうだ!!!!
僕は行きます!!!!
引き止めても無駄ですよ冥王様!!!!
僕は例の黒ずくめを見つけカラフルな衣装を着せるまで諦めませんからね!!!!!」

フィブリゾ「お前がその黒ずくめをやめるって選択肢はないわけ?」




ゼノ:先輩アークス、チュートリアルでゼロスを助けてくれる。頼れるお兄さん

エコー:先輩アークス、ゼノのパートナー、あまり頼りにならない

ゼロス「ひっ!!!!」

ゼノ「そう驚くなよ」
エコー「きみ、ちょっと噂になってるわよ」

ゼロス「時すでに遅しですか、やはり僕が工藤新一をバットで殴り飛ばした奴だと決めつけられているのですか」

エコー「え?いや。いろんなお願いをどんどん聞いて叶えてくれるルーキーがいる、って。」

ゼロス「」

ゼノ「しっかし、そうして他人のために奔走してる姿を見てるとなんだかちょっと師匠を思い出すな。
あの人も、無茶な依頼を聞きまくってあっちこっちに出向いてたっけな…
あ、いんや忘れてくれ、ちょっとした思い出浸りってやつさ、じゃあな!」

エコー「あ!ちょっとまってよゼノ!…じゃあね!」




ゼロス「複雑な気持ちです。いまの僕は人間ですが、元は魔族であって、よもや人助けなんてする様なことは無かったんですが」

フィブリゾ「仕方ないよ。案外ゼラスがお前をそう作っただけかもしれないし」

ゼロス「我が主ですか…今頃僕のいなくなった世界でどうしていることやら…」



フィブリゾ「とにかくナベリウス、向かったら?」

ゼロス「…そうですね」



マザーシップにて



ウルク:一般人。

「ぶっちゃけ、フォトンを使うってどういう感じだったりするの?生地を練るような感じ?流水を抑えるような感じ?んー、えーっと…」

ゼロス「なんですか突然…一般人がこんなところを歩いてるなんてめずらしいですね。
職員か何かですか?」

「……いやさ、なんか感覚的にでもわかればわたしにも使えるようになったりしないかなーって……」

ゼロス「はあ、そういうものなんですかねぇ。最初から使える僕にはわかりかねますが」

「ああいや、気にしないで。
他の人もみんな、なんとなくで使ってるって言ってたしね。
たぶんその「なんとなく」がわからないってのが、才能がないってことなんだと思う。

……うー、残念だなぁ。
とーっても残念。
まー、ぐちぐち言ってもしょーがないよね。わたしはわたしで別に出来ることを探しますか。」


ゼロス「僕たちの世界にもいましたね、ああいった人間は。
魔族を滅ぼしたい、仇をうちたい。
だけど自分には魔法の才能が無い。

そういった人間はただ奪われるしか無い家畜だったんです。
それどころか、才能のある人間の足を引っ張る枷でしか無かった。

そういう人間を僕はたくさん見て来ました。彼女も、きっとそうやって誰かの枷になるのがいやなんでしょうね。
しかたのない事ですが。」

フィブリゾ「やけにアンニュイだね、この世界と前の世界の共通点を見つけてホームシックになってるわけ?それこそ仕方のないことだよ。」

ゼロス「気丈な貴方が少し羨ましいです」




パティエンティア
パティ:アークス兼趣味で情報屋。姉。おばか。
ティア:アークス兼姉の御守り。妹。しっかり者。

ゼロス「あ…なたは元気みたいでよかったですね…」

パティ「いーよいーよ、何でも聞いてよ!おねーさんが何でも答えちゃうから!」

ティア「ごめんなさい。どうも、パティちゃんがあなたを気に入ってしまったみたいなの。
たぶん、前の機会にきちんと話をきいてくれたから、かな?
心配しないで。
情報は私が調べたから、確かだし見返りも要求しないから。
パティちゃんのハイテンションは……



……まあ、諦めてほしいかな。」

ゼロス「あ、あれは向こうが勝手に喋っ」

パティ「むっ、ティアと二人で内緒話?あたしもまぜてよー!」

ティア「混ぜるもなにも、新しい情報の話をすればいいじゃない。」

パティ「うーん、そうだなぁ……あ、こういうのがあるよ。

危険なアークスの話!」

ゼロス「危険なアークス?アークスは秩序を守るため戦っているのではないのですか?そんな彼らが何故危険?」

パティ「戦い大好き!敵味方関係ない!ってテンションのチームやいちいち難癖つけてくるチームとか!」

ティア「パティちゃんの私怨はさておき……
アークスの大多数は規律を守り正しき行いをする人達よ。
でも中にはそれを乱す者もいるのは確か。
性格よりも、力が求められる世界だし仕方がなくもあるんだけどね。」

パティ「しつこいやつはほんっとにしつこいから目をつけられたりすると面倒だよー!きをつけてね!」

ゼロス「なるほど、ありがとうございます、こちらも気をつけるとします」


ゼロス「なんて恐ろしい所でしょう。人間は本当に愚かです。自分の快楽の為に人に迷惑をかけるなんて!」

フィブリゾ「さっきまで黒ずくめの男に迷惑をかけにいく気満々だったよねお前。」


ゼロス「そうでした、そうとなればさっそくナベリウスに!」

フィブリゾ「すとーっぷストップストップ。その前にまだ色んな情報を集めた方がいいんじゃない???

僕ならそうする。

バカでもそうするよ」

ゼロス「…なにか策がおありで?」

フィブリゾ「種明かしなんてしたら面白くないだろう?

さあ、いこうか」

ドゴス




だからって蹴り落とさなくてもいいじゃないですか。


ゼロス「ここも暑いですね…それとすこし埃っぽいです」

フィブリゾ「ここは惑星リリーパって言ってね、最近見つかった惑星なんだけど、文明らしきものがあるみたいなんだ。
そもそも機甲が歩き回ってる時点で何者かがこれらを作り上げてるわけなんだけど」

ゼロス「ふむ、それはおかしいですね、知的生命体が何処かに潜んでいる可能性が高いというわけですか。」

フィブリゾ「そう、もしその知的生命体とコンタクトが取れたら、ここまで高度な技術を僕たちも使えるようになったら」

ゼロス「なるほど。
とても役に立ちそうな星ですね」

フィブリゾ「だから今アークスは寄ってたかってここを調べているんだ。ね?情報をきくにはもってこいな場所でしょ?」

ゼロス「確かに、あ、噂をすればあそこにアフィンさんが」



アフィン:同僚アークス。前回ペアを組んだ。相棒呼びが止まらない。


ゼロス「何されてるんですか?」

アフィン「おれ?おれは任務中だよ。
カンタンな偵察任務。
いわゆる下積みってやつ?いろいろやって、認められないといろんな惑星に行く許可が出ないだろ?」

ゼロス「そうなんです?僕は以外とホイホイ来てますけど…」

アフィン「そりゃあ相棒は強くて仕事も出来るし許可なんかすぐ降りるけどさ~…
ハデな戦果があれば相棒みたく一発許可なんだけどおれにはちょっと厳しいからな。
手頃な任務を地道にやっていくよ。
それでも、アークスになるまでかかった時間よりは短いし、十分だ。へへっ、んじゃな!」

ゼロス「派手な戦果があればですか。ティアさんが言っていたようにやはり力が求められる世界だということが手に取るようにわかりますね。

次はあそこのご老人に聞いてみましょうか」



ジャン:ベテランアークス。話が長い。

「ダーカーを放置しておけばフォトンを扱う力を持たない原生などすぐに浸食され、尖兵とされてしまう。」

ゼロス「まるでウィルスみたいですね」

「それを未然に防ぐのもアークスの役目。
残酷だが。浸食された原生を倒すのもまた然り、だ。
私も若い頃は躊躇った。
浸食を受けているとはいえ、原生の姿をした生物を倒すことに呵責もあった。
だが躊躇う私に向かってあの男は言ったのだ。「我々が救ってやらねば………」」


ゼロス「次行きましょう次!」



リサ:凶悪な狙撃手。こわい。

「リサはね、狙撃手なんです。背後に立たれるのが嫌いなんですよう。


きをつけてくださいねえ。」


パァーン!!!!



「でも、撃ったことないのはひとだけなんですよねえ。
どんなふうになるんでしょうねえ。
もしも、ダーカーがひとの肉体を乗っ取って襲いかかってきたりしたらそれは撃ってもよさそうですねえ。
原生生物だってなんだって乗っ取られたら倒すしかないんですからそれがひとになっても同じですよねえ。
そうなったら、敵というわけですし撃っても問題なさそうですよお?
やってみたいですねえ。
ふふふっ。

もしもそういうのを見かけたらぜひぜひ教えてくださいねぇ。
ではでは。ではではでは。」

ゼロス「撃たれました撃たれました!!!!!!!!」

フィブリゾ「当たってないんだしセーフなんだよあれは!フレンドリーファイアないだけましだと思って!」

ゼロス「特によさそうな情報は手に入らなかったですよ!もうやめましょうよ!くたびれるだけですって」

フィブリゾ「たしかに情報知ってそうな偉そうなアークスはみんな奥地に行っちゃってるみたいだしね…もうナベリウスで探してみた方が良さげな気がしてきたよ」




フィブリゾ「とりあえず…帰ろっか…。」