スピノサウルスの復元もかなり収束してきたようだ。

 

 

スピノサウルスの身体構造をみれば、前足で何かを抱え込むのは明らかだろう。

獣脚類の腕であるので複雑な動きはできないが、向かい合った両手で獲物を挟み込むことは充分可能で、逃がさないための鋭い爪も備わってる。

ワニでは、岸辺で顎で捕らえた獲物を深みに引き込むため、尾と4足で後退する。

一方、スピノサウルスは、顎だけでなく前足でも獲物を捕まえるため、後足と尾で後退する。

人でいえば、荷物を両腕で後ろに引きずっていく動作。

この動作ではワニと異なり、ストレスが脊椎に掛かる。

獲物の大きさ故、この行動にはとてつもない背筋が必要になる。その発達した軸上筋が神経棘を挟み込むことで横方向から圧縮されて、神経棘は上へ上へと逃げて伸びていった。

前足で獲物を捕らえるということでは、ワニや水鳥よりも猫科に近い。

猫科では非常に柔軟な脊椎が胴椎にかかるストレスを緩和吸収するので、神経棘の過剰な伸長はない。