どんな事にも言えるのですが、人は限界だと感じたらそこから上は無いと思います。
技術職の技工士はその典型だと思います。
人間のすることなので当然限界はありますが、手を早く動かせるようにしようと意識すれば1年後2年後は絶対に結果として表れてきますし、気持ちの持ち方次第ではどんどん上手くなれるものだと思います。
当然高いモチベーションを保つためには、理想的な環境が整備されているのが条件になりますが、その内容についてはまた別の機会にアップさせていただきます。
今回は限界についてですが、例えば一般の人が100メートルを10秒以内で走れと言われても、殆どの人が無理なのは分かっていますよね。
しかし身体を鍛え、トレーニングを積めば10秒に近づける事は出来ます。
最初に計ったタイムが14秒だとしても、トレーニングを積んだ後12秒だったとしたら2秒も縮まった事になります。
人間は努力すれば必ず成長できます。
それは目標を持って挑もうという意思があるからです。
では技工所経営者はどうでしょうか。
従業員を低賃金・長時間労働で雇用するのは仕方ないと思っている人が結構いますね。
仕方が無いから悪いと知りながらもやってしまうのでしょうか?
限界を自分で決めていませんか?
諦めていたら何も生まれません。
限界を決めたら、そこがゴールです。
私の知ってる方でラボを経営されてる方がいます。
従業員の待遇、会社の売り上げ、経費など頭を悩まされています。
もう大変だそうです。
今は家族に手伝ってもらったりして何とか会社を維持していますが、もう限界だと悲鳴を上げています。
中には従業員に負担を強いるのが辛くて、自分一人だけで会社を運営されてる技工士さんもいます。
人を雇いたくても雇えないそうです。
これが国家が誇る資格ですか。
冗談じゃないと怒りを感じている方々は声をあげています。
私が思うに、従業員にサービス残業を強要させて「仕方ないだろ、技工士なんだから」と言ってる経営者は、心の底から悩んでいないと思っています。
だから困っていると悲鳴を上げたりしないし、悪いと知りながらも当たり前のような顔をして、長時間会社に拘束するんだと思います。
そういった経営者は自分の中で限界を作ってしまってるのではないでしょうか?
“技工士だから仕方が無い”それがゴールですか?
従業員を人間として見ているラボ経営者はもっと先を見ていますよ。
だから「辛い、大変だ」と声を漏らしています。
まともな経営者は自分の生活だけでなく、従業員の生活のゴールを見ています。
善人だけが苦労するなんて残念で仕方がありません。
従業員を大切にしている経営者は滅びる運命なのでしょうか。
そんな世の中の流れに憤りを感じます。
弱い立場の人たちをもっと表に出さなければいけませんね…。
---------------------------------------
歯科技工士労働相談センター
http://ameblo.jp/gikounonayami/
担当 ヤマキ
Eメール telahuman@yahoo.co.jp