消えた少年 | ギッコンガッタン 

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日々、気の趣くままに綴る雑記帳

 

 

 

 ススキノ探偵シリーズの第4弾です。前回は、短編集でした。今回は、また長編小説です。主人公の探偵は、前々回の作品の途中でちょっとだけ登場した美人教師の安西春子からの依頼で彼女のもっている中学二年生の中島翔一少年と知り合います。探偵は、翔一少年と意気投合します。その後で、翔一少年の親友が惨殺され翔一少年も行方不明になります。探偵は、この事件の解決に乗り出すのですが。

 

 今回は、札幌の歓楽街ススキノだけでなく、郊外の住宅地も舞台になる構成です。事件の重たさを探偵の軽妙なハードボイルドさが薄めていい感じに読み易くなっている感覚は、相変わらずです。ミステリーとしての謎も複雑すぎないのですがどこかブラックさが強くなっているのも一つの味と言ったところでしょうか。この次の作品は、映画版の第二弾の元ネタらしいので楽しみにしてみたいですね。