ギッコンガッタン 

ギッコンガッタン 

日々、気の趣くままに綴る雑記帳

 

 

 

 

 もう、2年半くらい続いているウクライナ戦争ですが、ここへ来て、ウクライナが初めてロシアの領土に占領目的で攻め込みました。ここまで、核恫喝が効いているから、ウクライナは、ロシア領をまともに攻めることなどあるまいとタカを括っていたプーチンは、虚を突かれてかなりの広さをあっという間に失う大失態を演じてまったのです。

 私は、この戦争は、ウクライナを応援です。何故なら、ウクライナと同じ強引な理屈でロシアが侵略行為を正当化して北海道に攻め込みかねないからです。また、ロシアがウクライナ戦争で大敗したら、北方領土返還が進めやすくなるからです。と言うか、まだ、厳密に言えば、ロシアは、先の大戦について正式な講和条約を締結していない敵国ですので。

 さて、私はウクライナの越境攻撃と言う言葉には、実は、強い違和感を覚えています。何故かと言うとロシアが先にウクライナに越境攻撃をしてウクライナ領の一部を占領しておるからです。ウクライナの越境攻撃は、敵のやった事の仕返しとしても全く正当性があります。ウクライナのロシア攻めを越境攻撃と言うのは、ロシアの行為を正当化するように思えてしまいますし。

 ただ、上の事もですが、私は、ウクライナ戦争でよく分かったことがあります。専守防衛は、間違いなく寝言であることです。相手が自分の領地を攻める際に追い払うだけじゃ不十分なのです。だから、相手を自国領に攻められないようにする事をしないといけないのです。専守防衛は、援軍が不十分な状態じゃ無理です。籠城兵が兵糧攻めされているようなものです。

 

 専守防衛がどうして寝言かの話を更にします。何故かと言えばいくら追っ払っても敵は、準備を整えて攻めるの繰り返しになるからです。そうなれば、相手が越境して攻められないようにするのが、実は、最強の防衛です。その為には、相手が戦争しても勝ち目がないとか得が無いと思わせる。言うなれば、相手の戦争遂行能力を低下させるのが一番です。

 

 では、どうすればいいか、大きく言えば以下の通りです。

① 援軍や援助を他国に頼む。

② 他国に敵国への経済的な制裁を頼む

③ 敵の軍事施設や電力施設などのインフラに限定した攻撃。

④ 敵の領地に攻め入って占領する。

⑤ 敵国に対しての情報工作。

 

 今回は、ウクライナがやったのは、その内の④です。これまでは、核恫喝に腰が引けていた西側諸国がウクライナの援助を小出しにして、しかも、ロシア領に分け入る軍事行為を制限していたのです。だから、痺れを切らしたウクライナは、ある程度戦力が整ったところを見て西側諸国に秘密裏にロシア領を攻めました。もう、核恫喝など気にしてられないと腹を括ったのです。

 

 核を打てるものならやってみろと逆に居直りました。結局、これでもう一つ今回のウクライナのロシアへの越境攻撃でわかった事があります。ロシアの核恫喝は、弱い犬ほどよく吠えるそのものだったことです。つまり、核恫喝は、思いの外、効果が無いという事が分かってきてしまいました。では、何故、ロシアは、核恫喝して吠えたのでしょうか。

 

 権威主義国家の指導者は、自分のメンツを大きく気にします。何故なら、メンツが潰れることは、死を意味するからです。だから、窮地であればあるほど大声で吠えるものなのです。とは言え、核恫喝をしながら少しずつ核使用のハードルは、下がっていたのです。遂には、ロシア領にウクライナが攻めると言う事態になっても核を打てなかったのです。

 

 なぜ打てないのかと言えば、まず一つは、核を打つものならば、核報復は、ウクライナに出来ないものの別の兵器での報復はされるし、ウクライナに同情している先進各国のロシア制裁にも一段と踏み込めるでしょう。いや、NATO軍も例外規定的にウクライナへの援軍も入れるし、何よりか、NATO加盟の核保有国からも核攻撃されかねません

 

 言うなれば、核は、軍事力が弱く連合国のない国に対してのブラフの道具としてしか価値が大きくはないと言う事が明らかにわかったのです。ロシアが今回ウクライナ攻めをしたのは、バイデンになってアメリカは、ウクライナを攻めても大したことはできないので大丈夫と思ったからでしょう。そう思うとバイデン政権の罪深さが良く分かります。

 

 専守防衛が意味がない論理とロシアの核恫喝が無効なのなら、日本だって、北方領土を取り返すために樺太を攻めたり沿海州を攻めてもいいのです。日本は、講和に持ち込むために日露戦争時に樺太攻めをしましたし。第一、厳密に言えば樺太の南半分も千島列島全体もロシアが不法占拠中ですし。ウクライナにしてもクルクス州等のロシア領も元は、ウクライナの所でもあったのですから。

 

 ウクライナ戦争は、色々な意味で国防に対して考えさせられました。専守防衛などは、援軍がないままに出来なかったり、その援軍がショボいと専守にだけ徹することなど出来ないという事などです。そして、核恫喝よりも大事なのが強国との同盟関係でしょう。ロシアもNATO加盟国である元の東欧諸国には、何もできないのですから。

 

 

 

 いやー、爽快です。SNSをブロックして、あまつさえ現役閣僚なのに一般人に図星突かれたからと言って(47狂の犬、本当の事でしょ。)名誉棄損で訴える小さい政治家に見事にかましました。天晴だけど、後で沓沢さんのような目にあうか圧力をかけられないか心配です。ブロック太郎の出自がもろに分かりますね。