今朝、テレビの情報番組で、「倍速視聴」を取り上げていました。ドラマやインターネットの動画、映画も学校のオンライン授業も「早回しして見る」ことが、若者の間では普通のことになっているようです。
いや、もはや「若者」というくくりではなく、各年代に広く浸透しているのだとか。
確かに１時間の動画を倍速で見れば、時間を30分、節約することができますから。
ずっとずっと前のことになりますが、同友会のとある部会で、コンサルタントの方を講師にお呼びしたときのことです。
講師は、関西方面から新幹線でお越しになる。
当時は切符の手配をこちらですることが多く、講師に予定を確認したんですね。そうしたら、「できるだけ、部会の開始時間に間に合うギリギリの列車を手配してほしい。時間を無駄にしたくないから」とのご返答でした。
これはとても意外でした。
その方の専門領域からすれば、「地方の町を歩き回る」ことが基本ではないかと思ったからです。
会場は岐阜駅直結。どうせなら、岐阜駅前や柳ケ瀬の様子を見、もっと言ったら長良川あたりまで足を延ばす。これはコンサルするうえで基本中の基本ではないだろうか。
講演で各地を回るんだから、その土地土地をじかに見てこそ話が生きてくるのではないか。
こういうことにあてる時間は無駄なんでしょうか。
今朝の情報番組では、倍速視聴のプラス面、マイナス面、両方取り上げていました。
倍速視聴など到底できないだろう私が言っても説得力がありませんが、ドラマでよくある「無言の表現」が伝わるとはどうしても思えない。無言の表現がないドラマなんて、どうにも味気ない。
そのうち、音楽も倍速に？？？
例えば「年末は忙しいから第九も倍速」なんてなったら……
正直、ゾッとします。
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