【東日本大震災支援】大熊幼稚園からお便りが届きました | アジア太平洋子供救済センター・この指とまれ

【東日本大震災支援】大熊幼稚園からお便りが届きました



◆大熊町立大熊幼稚園より、お便りが届きました

『こちら会津若松市は春なお浅く、朝夕の冷え込みもまだきびしい昨今ですが、お元気でいらっしゃいますか。
この度は、修了記念品として写真入りマグカップをご支援いただきましてありがとうございました。
これまで一緒に過ごしたお友だちの姿が映っているマグカップは、今後離ればなれになったとしても、見ればあの時を思い出すことのできる心強い記念品であります。
遠くから心を寄せてくださり、心強いご支援と温かい励ましのもと、子どもたちは未来に向かって大きく羽ばたいてまいります。この度は誠にありがとうございました。
震災以前、福島県大熊町には熊町幼稚園と大野幼稚園の2園町内にあり、合わせると500名以上の県内のでも有数の大規模園でありました。
しかし、東日本大震災及び原発事故に伴い、同じ県内の会津若松市に全町避難となりました。
そこで幼稚園が2園合同で再開することとなり、当初170名を越える園児が在籍しておりましたが、各家庭それぞれ苦渋の決断により、全国各地に避難する形で、現在では6名となってしまいました。
放射能という見えない敵から逃れるため、どんな状況でも家族は一つ屋根の下で生活したい、また、住み慣れたふるさとのできるだけ近くに住みたいなど、世帯の分だけ想いがある中、引き留めることすらできずに、私たちにとっても身を切られるような辛い6年間でもありました。
しかし、どんな時でも、励ましてくれたのは近くにいる大熊幼稚園の子どもたちの笑顔でした。子どもたちの生きる力の大きさには驚かされるばかりです。ありがたい存在です。
今年度1名が卒園し、1名が転園ということで次年度は5名となる見通しです。さらに園児は減ってしまいますが、最後の一人までしっかりと育てながら、全国各地へ広がった大熊町の子どもたちが、その地への愛着をもって感謝の気持ちを絶やさず、明るい未来を切り開いていってくれることを心から願っています。

2017年3月17日   
大熊町立熊町・大野幼稚園   渡辺 滝』



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