読書感想になります。

 

「はたらく土の虫」

 

絵柄からして、お子様向けかな?と思ったんですよ。しかも、タイトルが・・・はたらく細胞ですか?みたいな。

 

以前、読んだ土壌動物の本は、色々な研究に関する寄せ集め的な内容でした。

 

 

では、こちらの本は、どうかな?と。

著者は1人だし、どんな内容なのかな?と思って手に取ってみた次第。

 

こちらの本の方が、土壌動物の初心者向けかもしれないです。この前の本ほど専門的ではないかも。

とはいえ、お子様向けかというと、そこまで簡単ではなく、どちらかというと中高生や高校で生物を取ってない大人向けかな。

 

土壌に住む生き物たちを、大きさ別に区分。

ミクロファウナ・メソファウナ・マクロファウナと、体サイズ別に区分けし、分類や生態、それに伴う土壌でのはたらきを解説。

 

 

 

後半はバイオマス系の話になってきますね。

物質循環と動態の話。

 

上から降ってきた落ち葉。下にいる虫たちは、それをそのままバリバリ食える種類なのか?ある程度腐った落ち葉が好きなのか?

 

そして土壌動物にも、飼育実験では、ある程度は選り好みが存在する。しかし、実際の自然条件では選り好みしていられない。ジェネラリストが多い、その理由に関する考察なども。

食性の選好性に関しては、地上の虫との比較も。

 

意外だったのが、この著者。土の生き物が好きでたまらない!というタイプではなく、たまたま大学の教授の授業が面白かったから、その研究室に入ったら土壌動物をやる羽目になって今に至るというケース。

好きこそものの上手なれの逆パターンで成功した人ですね。

 

 

そういえば・・・土壌動物と落ち葉は切っても切れないと思うんですが・・・

こんな面白いポストを見つけました。

 

 

サルに落ち葉の量を測る器具を荒らされた・・・というより、アスレチックにされたといったところかな。

それこそ、空喜ちゃんとか、こういう悪戯をしそうだ。

 

 

あと、以下は個人的メモ。

 

 

そうそう、菌類と土壌動物の話も、少しですが本にありました。