読書感想になります
「雪と氷にすむ生きものたち 雪氷生態学への招待」
スキー場でモゾモゾ動いてる虫がいるというのは大学時代から私も知ってました。
私は冬スポーツは全くしませんけど、先輩からこんなのがいるよ!と教えてもらった記憶あり。
掌に乗せると虫たちには暑過ぎて死んじゃうって話。
最初は、そんな虫たちの本かと思ってました・・・
確かに、それらも含まれますが、それだけじゃなかった!
なんか、氷河が溶けて海面上昇やら、果ては地球外生命体の話とか、めちゃ壮大な話まで入ってます。
雪と氷の世界に、こんな生態系があるとは、改めてビックリした本になります。
氷河が溶けるって、単純に二酸化炭素濃度が上がることによる気温上昇が原因だけじゃないらしい。どうやら雪の中で繁殖する藻類が増えて、雪が彩色されて、白以外の色だと温度が上がって溶けちゃうのね。
そして地球外生命体って、どういうこと?かと思ったら・・・
どうやら、氷河の下、岩盤と氷の隙間で繁殖している嫌気性微生物がいるらしい。そんな環境なら、地球以外の環境でもあるじゃないか? しかも水が氷になってる星とか・・・。そんな話です。地球外からは、まだ見つかってないですけど。
ここからゲームのツイステやアニメのドラえもんの話も絡めた話になります。
本の最初の部分は日本の雪山登山の話題。
後半でも世界各地の氷河の話題が入ってきます。アフリカの高山にも小さい氷河があるとか・・・そりゃ5000mを超えたら、熱帯でも極寒になってくるよなあ・・・。レオナも母国で雪を見た経験があってもおかしくなさそうなのよね。雪国での生活は別として。
そして山といったらジェイド!
ジェイドはエペくんたちとケルッカロトに参加してましたけど、雪山も好きそうだな〜とか。
そもそも低温には強そうですしね。
人魚の中でもアズールと同じく深い海に住んでる設定なので。
キノコは期待できないけども・・・雪が微生物で色付いてる風景を見たら、どう思うかな?とか考えちゃいますね。あと、クリオコナイトホールという微生物が開けた穴。ゴルフのホールくらいのサイズだそうですよ。で、藻類の他にシアノバクテリアも繁殖して小さな粒を作ってるとか。ストロマトライトのミニミニサイズなバージョンみたいな感じですね。
氷河によって、シアノバクテリアが多いか藻類が多いか、変わってくるそうで、奥が深い世界だなあと。雪山で顕微鏡を覗いて喜んでるジェイドとか・・・想像できちゃえるな〜。ロロくんが溜息吐きつつ、一緒に顕微鏡を覗いてそう。
世界の氷河といえば・・・世界最北にある大学から徒歩圏で行ける氷河もあるとか。マジか!?
ちなみに、氷河の融解速度を計算する数理モデルの話題も入ってきます。
それと、氷河といえば・・・「のび太の南極カチコチ大冒険」
子供たちを連れて行った映画の一つですが、映画館で寝そうになった(汗)んですけど、改めてテレビで見直すと興味深いことを言ってることに気付いて、何度か見返してる作品。ストーリーの面白さ的には微妙だけども学術的には面白いかなと。
あの作品に出てくる話題も、この本にガンガン入ってくるのよね。
スノーボールアースとか。
氷河時代と無氷河時代とか、これはこの本で初めて知った。ちなみに今は氷河時代。恐竜が地球の優占種だった時代は無氷河時代とか。
そしてスノーボールアースは過去に2回。ドラえもんでは、直近の1回目、カンブリア大爆発の直前のスノーボールアースしかネタとして取り上げられませんでしたが、それより古い時代にもう1回起きてるそうです。
それとは別に、間違えやすいのが、氷期と間氷期。こちらは短いスパンで、氷河期などは、こちらに入るとか。
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