読書感想です。
「脳進化絵巻 脊椎動物の進化神経学」
こちらは数式などはほとんど出ませんが・・・
代わりに、専門用語がバンバン出てきて、ちょっと読んでて脳がフリーズしそうになる内容ではありましたが・・・
所々に挟まれる小ネタがね。以下、太字は本から、ほぼそのまま抜粋。
ゲームやらアニメのネタがちょろっと出てくるので、思わず吹きそうになったり。
「1.3 脳進化を探る際の心得」では、ゲームのステータス割り振りに例えたりとか。
あ〜〜〜確かに、私、ツイステのキャラ、SSRはまだ3人しかいませんが・・・
どう育てていったら、7章まで辿り着けるのか???
変な育て方したら詰んでしまうんでは?なんて思ったりもしましたよ、これ読んで。マジで戦々恐々で3章進めてます。
要は、脳の構造は、それぞれの動物の生き方や見てる感じてる世界によって、特化してるわけで・・・
人間の脳みそでは空は飛べませんね。人間の場合は、脳で補えない部分を飛行機などの機械にやってもらってるので外付けハードみたいなもん。
一方で鳥は自分の脳と体で空を飛べてしまうわけで。全部、内部のハードに入ってます!って状態。
他には・・・
「5.2 脊椎動物黎明期の脳」
魚(円口類と顎口類)の脳に関する話なんですが・・・
「モビルスーツ」という兵器がいかなるものか分からなければ、いくらランバ・ラル大尉に「ザクとは違うのだよ。ザクとわあ」と言われてもいまいちピンとこないであろう、とか。
いや、私、ガンダムをよく知らんので、こっちのセリフの方がよう分からん(汗)。
さらに間脳の発生における神経分節。分節の境界が遺伝子発現という手段でないと、通常の研究者には見えないそうで・・・
たいせつなものは目に見えないのだ(サン・テグジュペリ『星の王子様』)
「見えるぞ、私にはプロソメアが見える」と、ア・バオア・クー戦でのシャアのような台詞を吐いたのは懐かしい思い出であるとか。
もう例えが、面白いというか白けるというか・・・
他にもチラホラ、アニメやゲームの話題が例え的に出てくるので、そっち系のファンの人にはお勧めかも?
さて、話を戻しますが・・・
脊椎動物たちがどんな生き方をしているのか?
それによって脳の構造も異なってくるので・・・
たまたま人間は終脳(大脳)特化型で、知恵や知識に依存した生き方になってますが・・・
大脳が小さい=劣ってるのか?というと必ずしもそうではないわけで。
あと、昆虫とついつい比較したくなるのが・・・
ヒレや手足の出現、そして手足を無くした蛇ちゃん。
四足動物も、もしかしたら四足じゃなかったかもしれない? 昆虫やムカデみたいに6本や、もっと多い数の足があっても良かったのかも?でもそれを抑制してる遺伝子もあるようなのよね。それを最大発揮してるのが蛇ちゃんみたいなんだな。
ある意味、奇形児だと手足の本数が多いとか、そういう異常はそこから来てるのかも?
まあ、なんていうか、蛇とか鳥の話が出てくると反応しちゃいますね。私の中のマイブームなので。
それこそ引き寄せの法則(爆)!とか思っちゃったのがこれ!
こちらは鳥の本「鳥の話」に載ってた脳に関するグラフ。
で、「脳進化絵巻」にも。
よく見ると、論文の発表年が違ってて、下の方が細かいんですが・・・
たまたま偶然ですけどね。
スピ系の人が引き寄せ!とか騒ぐネタではあります。
同時期に借りた本に、ほぼ同じグラフが載ってたという話。
ちなみにです、鳥の脳はどこが凄いのか?
小脳ですね。3次元で生活してる生き物は、この運動を担う部分が凄いことになってます。
バランス感覚、キファジさんとかキャッチ・ザ・テイル以前に飛行術も今のレオナより若い頃は上だったんでは?なんて思っちゃいますよ。
それと3次元という意味では、魚もなんですよ実は。
底生魚に比べて回遊魚の方が、そちらの神経や脳が発達してるとか。
一方で魚には水圧やら周囲を動きを感じるための側線がありますが・・・鳥はご先祖が陸上進出する際に無くしてしまってます。それを補う必要が出てくる。風を感じ体の向きやバランスを感じるために、別途、神経系を特化させているわけで。生き物の進化は面白いですね。
何にせよ、アズールが飛行術が苦手なの分かった気がする・・・
あ、そういえばウツボも出てきたな。
臭い重視の生活なのに、脳の臭いに関するパーツで層構造が見られないとか。
不思議ですね。特化するために、あえて無くした?
脳の魔改造は面白いですよ。進化の過程で捨てちゃったり、やっぱ必要と別のところで代用したり。元々あったものを使ったら、意外と使えるじゃんこれ?と、そんな機能もあったり等々。
あ、でも電卓ババアとか言われそうだ、こんな本を宣伝してると。
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