こんにちは。
ママの実践ギフテッド教育のHiromiです。
今日は、俗に言われる”天才児=ギフテッド”と呼ばれるお子さんについて。
私の個人的な考えでは、天才児=ギフテッドというように捉えていないのですが、そのように捉えたい人もいるのですね。
そのような人は、大方、ギフテッド当事者ではありません。
山本リンダさんが昔、歌ってました。
”噂を信じちゃいけないYO!!”
噂に翻弄されてしまってはいけないんですよ。
森ガールを始め、森ガールの学校のお友達を見てきても、自分を天才だと思っているようなお子さんは、私は1人もみかけたことがありません。
森ガールに関しては、特別な自分になりたいのではなくて、普通になりたくてギフテッド校に通っていたし、多くのお子さんは、「やっと自分が普通になれる場所を見つけた。」と口にしています。
それまでは、同級生から”オタク”とか、”変人”とか、趣味や価値感が合わずに、一生懸命、周囲にあわせようとしても合わないもどかしさがあったけど、この学校に来たら、自分が普通で居られることが何よりも心地よいと感じるようです。
大人は・・・・子供に特別な使命を与えたがり、それを達成するために教育しようと思うのかもしれませんが、子供本人は、特別な自分を求めてないと思います。
十分すぎるほど、周囲との違いをまざまざと体験しているのですから、そんな特別待遇なんかされて、益々、集団生活から引き離されて孤立することは、本人が益々違和感を感じるだけなのです。
ギフテッドの子供は、特別な自分になりたいのではなくて、普通な自分になりたいのですよ。
普通な自分です。
天才になりたいとは思ってません。
ギフテッドの子供は、特別ではないけど、周囲から浮いている自分を感じています。
ギフテッドを天才児と呼ぶ人もいますが、私は、そこに違和感を感じますね。
どこが天才なのか???
どのレベルで天才児と称されるのか???
天才児=ギフテッドというイメージは、映画でも度々、題材に取り上げられているのですが、これもある種の感動ポルノと同じく、数学/科学の理系、芸術/音楽系、マルチリンガルなどの言語能力、リーダーシップなどのどこかしら3拍子で長けると天才児=ギフテッドということのようですね・・・・・・
森ガールは、天才児と呼ばれたくてギフテッド校に行ったわけではないのです。
森ガールより数学ができる子も、音楽が上手な子も、5言語堪能なお子さんも、世の中を見渡したら、たくさんいるのです。
森ガールが天才児だったら、本当の”天才児様”に失礼かもしれません。
イギリスメンサによるジュニアメンサでは、毎年、天才児を競ったコンテストが開催されているのですが、このコンテストはジュニアメンサのメンバーでも、特にIQの高いお子さんが書類選考で100名が選ばれます。
その100名をさらにテストで選り分け、もっとも賢い天才児を競うわけです。
2位、3位はありません。
表彰されるのは、たった一人、優勝者だけなんですよ!!
では、そのコンテストで優勝候補と騒がれたお子さんについて、どんなレベルかをご覧ください。
もう一回、繰り返しますが、メンサの会員になるには、メンサ独自のIQテストで132以上が必要ですが、このジュニアメンサのコンテストで書類選考されるお子さんは、160以上かと思われます。
さらにそこから、上位に残ってくるお子さんは、どの子も170を超えております。
はい、はい、PGとかいうお子さんたちがどれだけ、凄いのかをよぉく、ご自分の目で確かめてご覧ください。
↓↓でご紹介した動画のお子さんは、コンテストの優勝間違いないと予想された有力候補のお子さんで、得意な分野は数学です。
IQ170を越える数学が得意なお子さんがこういう簡単な問題で答えられないなんておかしいですが・・・・・・簡単なところにひっかかるのがギフちゃんです。
難しい問題は、軽くクリアするのにねぇ~。
惜しい!!
動画で紹介した男の子が私が解釈しているギフテッドの傾向であるなら、これ、ぴったり説明がつけられます。
この子は、なぜ、質問に答えられなかったか・・・・・
優秀なタイプのお子さんだったら、こういうところで答えられなくなるという事態はまず起こりません。
優秀なタイプのお子さんって、安定してますから。
私の推測ですが・・・・・ギフテッドの脳では、時に、記憶が飛んでしまうというか、頭の中が突然、真っ白になったんだと思いますよ。
ギフテッドの子供には、こういうところが時々あるんです。
この男の子・・・・・自分で”得意なのは数学”と豪語しちゃってましたから、自信があっただけに、自分が一番がっかりしてしまったと思います。
がっかりしなくていいのよ~!!
コンテストのひとつや二つ、負けるぐらい、たいしたことない!!
音楽家だと、突然に次のフレーズがわからなくなってしまうとか、俳優さんだと、台詞が突然わからなくなってしまうなど、プロになってもあることなんですよ。
では、プロは動揺しないんです。
それは、アドリブが働くからです!!
こういう突然の記憶の消滅は・・・・もう、”事故”としか言いようがないのですが・・・・・
事故があっても、体勢を整えてその場を乗り切る応用力。
これがギフテッドの本領を発揮できるところなんですよ。
絶対ピンチというときこそ、強いんです!!
で、傍からみたら、「可哀相に・・・・」「そんなところに無理させるから、人前でこんな状態になってしまい、トラウマになるんだ。」などと言う批判をされる方が、いつの世にもどの国にもいらっしゃるのですね。
あはは!
いえいえ、それがプレッシャーになってトラウマになるぐらいのメンタルが弱いお子さんなら、メンサジュニアに入っていませんし、コンテストの参加のお誘いの時点で参加を断れるんですから。。。。
せっかくチャレンジするお子さんに対してね、質問に答えられなかったぐらいで、ダメだったとか、失敗とカウントするほうが私はおかしいと思います。
本人が臨んで、それを親が応援しているのだから、何にも心配しなくても良いんです。
私が今回、このお子さんの動画を紹介したり、みなさんに知ってもらいたいのは、ギフテッドという子供は、天才児ではないということです。
森ガールにフラッシュ暗算をやらせていたせいもあるのですが、IQ170を越える”数学が得意”なお子さんでも、この計算スピードは、遅いです。
しかも、紙に書いて答えを出してますね。
(この男の子の名誉のために補足させていただくと、このお子さんは、計算は遅いかもしれませんが、数学に対する知識の深さや問題を解く応用力がとっても素晴らしいのです。彼が秀でているのは、オールマイティーな分野に秀でています!不得意は運動だそうですが。)
この程度の数学の問題に正解して天才と呼んでもらえるのなら、日本はそこらじゅうが天才児だらけだと思いません???
公文や算盤をやっている子供にとって、この程度の暗算はお茶の子さいさいですよ~。
数学という教科は、四則の計算、公式を暗記して、問題を解いて説明できれば、それで評価してもらえるわけで、チャレンジできる範囲がとても狭いと思うんですよ。
高卒の数学苦手な私が言ったところで説得力はないかもしれませんが、そんな私がイギリスの一流大学で数学を飛び級で専攻できるレベルに子供の数学を教えているんですから、何でも不可能とか決め付けないほうが良いんです。
とりあえず・・・・・私の数学の知識や能力がどれだけ低くても、娘をそこまでのレベルになるように指導できたってことは、子供の能力を最大に活かして知識欲だけ叩いていけば、親にその能力や知識がなくても、子供を伸ばすことはできるんだという証明でもあります。
あ、これね、私だけが偶然、まぐれにできたとか、デマや嘘ではありません。
私の友人も、英語をまったく話せず、お子さんも海外に行ったこともなく、公立の小学校に通わせながら、英語堪能なバイリンガルに育ててます。
そういう素人ママの達人指導者って結構、いるんですよ。
学校の先生や塾の先生でなければ教われないということなんてないのです。
学びとは、子供自身、自分が探求していくことなんですから。
深めてナンボです!
海外にいかないと天才児として特別なギフテッド教育が受けられないとか、海外のギフテッドの子供はよっぽど天才なんだろうと失望する必要なんかないんですよ。
森ガールは、算盤を1年程習って1級を取っただけなので、有段者ではありませんが、頭に数字が桁で見えるので、紙に書かずに即答してきます。
フラッシュ暗算では、そういう脳の使い方をするからです。
質問を読んで答えを書き始めたと同時に、次の問題を読み始めるので早いですよ。
問題を目で読みながら計算しているけど、同時に手は先に計算した答えを書いてますからねぇ~。
欧米人からみると、まるで宇宙人のように見えるらしい・・・・・
フラッシュ暗算をしながら、しりとりをしたり、友達の名前を読み上げたり、他の作業しながら同時に計算をするというのもできるのです。
動画の男の子は、問題の答えを書くだけでいっぱいですが、脳の使い方というのは、計算するタスクの左脳だけを働かせることではないんです。
右脳と左脳を両方を同時に使うのです。
右脳は言語能力や知覚、感情を司り、左脳は、計算をしたり、理性や思考を司ります。
右脳と左脳の、それぞれの機能が同時に働きながら、相互作用しています。
実際の脳内の働きを見たわけではないのでわかりませんが、ギフテッドの脳は、右脳と左脳を同時に均等に使っているために、知覚を通した情報処理のスピードや運動能力が秀でてきます。
その反面、右脳と左脳を同時に同じ要領で使っているので、ちょっとした何かの反応で、機能が一瞬止まり、それが真っ白になるわけです。
これは記憶喪失とは異なり、一時的な状態による記憶のトラブルで、ストレスを感じるたびに記憶が消失してしまうということではありません。
これは脳の働きの欠陥なのか、はたまた、より脳の働きを活性させるための必然かわかりませんが、そのフラッシュする感覚こそが”ひらめき”です。
これは点と線が繋がるときの”Eureka”とも違い、突然、なんの前触れもなく、全然、前後の繋がりのない状況で、ポーンと頭に思いつくような感覚のようです。
なので、頭を使って考え込んで思いつくとか、閃くという感覚とは違うようです。
ご飯を食べながら、テレビを見て笑っているときに、突然、メロディーが頭に降りてくるとか、数字の公式?みたいなものがポーンと落ちてくるらしいです。
閃く頻度を高めるのが瞑想ってことです。
これは呼吸の仕方も関係していると思うので、それはまた別の機会にお話しますね。
お子さんによってその表現の仕方が違うのですが、お母さんのお話を聞いていると、大体、それが共通点です。
こういう”事故”を経験することで、次回はパニックしないで対処できるように成長させ、さらなる飛躍、さらなる挑戦ができるように育てていくのがギフテッドの子供の育て方ですから。
ギフテッドの子供は、リスクの取り方を教えながら、それを体験させながらからだに叩き込んで育てていくから、あの強靭なメンタルが育ってきますし、勝負師でもあります。
私は、がんばっている子は、どの子も応援しております!!
がんばりたくない子は、がんばらなくてもいいのよ。
そのうち、自分がそう思ったら、そのときに挑戦すればいいだけだから。
山は動くんですよ!
才能温泉は掘る必要ありません。
山は叩いていれば、いつか動きます。