プロジェクト体制はスケジュール・予算・システムの目的とともにプロジェクトの成否にかかわる重大なポイントです。

○プロジェクトメンバー
構築するシステムにかかわる部門から代表を選定します。
重要なのは部門で一番業務に精通している人かつその部門に対して決定権を持つ人を選定することです。

プロジェクトに参画するとかなりの時間をプロジェクトに取られ、業務に時間を割くことが難しくなります。
部門の立場で考えると、エース級のメンバーをプロジェクトに取られるより、ひまな人をプロジェクトにアサインしたい心理が働きます。
もし、部門から「ひまな人」がアサインされた場合は人選をやり直してもらう必要があります。
部門から選ばれるメンバーは、新しいシステムに対して必要な要件を正確に伝える必要がありますし、要件が部門の承認をスムーズに取れる必要があります。



○プロジェクトマネージャ
プロジェクトチームは全社からエース級のメンバーを選別してつくります。

プロジェクトマネージャはこれらのメンバーをまとるポジションですから、業務知識や人望・ストレス耐性・高いモチベーションなどのすべての面において高い能力が求められます。

また、経営に対してプロジェクトの報告や要求を行う必要があるため、高いコミュニケーション能力も必要となります。

対システムベンダーに対しては、ITの知識やベンダーを使ったシステム構築の豊富な経験が必要となります。




システムの利用時期が決まったら、導入フェーズの開始時期を決めます。

■導入フェーズは、受入テスト、運用テスト、教育、切替(システム利用開始)、保守の5つのフェーズにさらに細かく分かれます

○受け入れテスト
開発されたシステムが利用できるようになり、実際に業務に使えるかどうかを発注元の会社がテストを行います。

○運用テスト
既存のシステムと新システムの両方使用して、実運用に使用できるかテストを行います

○教育
新しいシステムの使用方法を全社的に教育します。
システムの切替によって、今までの業務ルールが変わる場合は、そこ点も重点的に教育する必要があります。

■導入フェーズの期間
システムの規模や種類によって導入フェーズの期間は異なります。

全社で使用している基幹システムの場合2~3ヶ月の期間が必要になるかもしれせん。

パッケージ製品のグループウエアの場合は、教育に2週間くらいで、テストもほとんどいらないので2週間くらいの期間があればよいかもしれません。

ポイントになるのは、システム開発完了→システム利用開始 ではなく システム開発完了→導入フェーズ開始→システム利用開始であることです。

システムの規模が大きく、複数のシステムを同時開発する場合、導入フェーズの開始時期にすべてのシステムの開発を完了するようにスケジュールを組みましょう。




企画フェーズではラフなスケジュールを立てます

■まずは、システムの利用開始時期を決めます

○スケジュールに制約条件がある場合

(例)
・Webサイトのリニューアルでプロモーションを先に打っている場合
・競合他社に遅れないように、○年○月までにCRMシステムの導入を経営から指示されている

この場合システムの利用開始日が決まっているので特に考える必要はありません

○スケジュールに制約条件がない場合・制約条件がゆるい場合

(例)
・2011年の末までに基幹システムのリプレイスを行う
・販売管理システムの保守が終了する2011年9月までにシステムのリプレイスを行う

この場合は大体いつまでにシステムが稼動すればよいか、経営や関係する各部門長にヒヤリングを行います。

それをベースにシステムの切替に都合がよい時期をシステム稼動日に設定します。

■システムの切替に都合がよい日
○以下の時期を外した時期がシステムの切替に都合がよい日になります

・年度末や年度の初め
業務が忙しい時期なので、システム切替でさらに業務負荷をかけることが難しいです

・組織変更の時期
これも業務負荷が多い時期なので避けるのが賢明です

・月の締め処理の時期
経理部門などがシステム切替にかかわる場合は、月の締め処理の時期は避けます

○切り替えに都合がよい日
・連休
システムの切替は業務を停止して行うことが多いので、休日が重なる時期が都合がよいです