先日、「世界一大きな絵」のイベント
の準備にて、デザイナーの方々がフォントにまで気配りをしていることがわかりました。
前回の記事で、文字間隔(字間)の調整
をするというデザインの視点をお伝えした通りですが、フォント種類による形状で見栄えがかわるので、使用するフォント選びもデザイン上重要な要素です。
Univers 55
今回使ったのは、Universというフォントです。
このフォントはWindowsには入っていないので、別途インストールする必要があります。
私は、このフォント(書体)の開発元であるLinotype社
から購入しました。
Universは、サンセリフ
の書体です。Universの後に続く番号により、文字の太さや斜体などが定義されています。
基準になるのは、Univers 55。ちょうど私のラッキー番号である55が使われているので、この点も気に入っています。
フォントには思想がある
フォントの歴史については、「活字の宇宙」という書籍でも書かれています。このたび、このフォントを使うに当たり稲吉紘実先生
から貸していただいて読んでみました。
Universの書体を設計したアドリアン・フルティガー
の著書です。
いつも何気なく使っているフォントですが、書籍を読むと、書体に対する考えがわかり、また美しさにも感謝できるようになりますね。
デザイナーとしてのこだわりや美の追求の一つとしてのフォント。1つの作品なんですね。
フォントを使って作業環境をカスタマイズ
好きなフォントで仕事をするのは、気持ちのよさの追求としてはなかなか楽しいことだと思います。
Windowsパソコンだけで仕事をしていて、別の種類のフォントを使ったことがない場合には、フォントの違いによる感情の変化を想像しにくいかもしれません。
Macユーザーだとこの違いになんとなく気づいているかもしれません。たいて、職場でWindowsのパソコンを使うことになるので、2種類のパソコンの利用経験ができるからです。
MacにはWindowsと違うフォントが使われていますから、MacになれるとWindowsのフォントが読みにくいという方がいらっしゃいますよね。
Windowsパソコンの標準フォントが読みにくいと感じられる方にとっては、読みやすいフォントを購入してWindowsパソコンにインストールするというのもカスタマイズの1つになります。
好きなフォント、読みやすいフォントで仕事をするというのも自分の気持ちを整える1つの手段です。
ラテン文字のフォントは比較的安く買えます。LinotypeのUnivers 55 は4000円弱です。
日本語のフォントは高価なこともありますので、これは値段を見て検討してください。
そもそも、そこまで神経質になることもないという考え方もありますよね。
納品時にはご注意!!
私の場合、ただ単にラッキーナンバーの55が使われているUnivers 55 を使うだけでテンションが上がりますので使っています。
ただ、納品時には気を付けましょう。
お客さん毎に納品用のフォントが指定されていませんか?
それに合わせる必要がありますからね。
ちなみに、私がUnivers 55を使って作成した文書では、Univers 55のフォントがインストールされていないパソコンであっても別のフォントが自動的にあてはめられますので、文字が表示されます。
しかし、特殊なフォントをインストールして使った場合に、対応する表示がないときには文字化けになります。
それに、納品先で使われていないフォントを使用してしまうと、文字書式情報に余分な情報が入ってしまうことになりますので、お勧めしません。
ご注意ください。
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文字間隔(字間)の調整