前回の記事(マクロもクラウド化
)で、マクロテンプレートをクラウドを経由してほかのパソコンと同期するフォルダに保存する考え方をご紹介しました。
このときにマクロテンプレートを保存するフォルダは、「信頼できる場所 (Trusted Locations)」にしておきましょう。
※:Word 2003では、「信頼できる場所」を設定できません。以下の説明は、Word 2007以降を対象にしています。
「信頼できる場所」にする理由
「テンプレートとアドイン」アドインにて、Wordマクロのテンプレートをアドインとしてオンにする場合、「信頼できる場所」に保存されたテンプレートはそのまま読み込むことができます。
しかし、「信頼できる場所」以外に保存されたテンプレートは、アドインとしてオンにしようとした場合、Wordのセキュリティの設定によっては、そのアドインをオンにすることができません。
たとえば、警告メッセージを表示するようなセキュリティ設定の場合には、Wordがそのアドインが危険だと判断した場合に警告のメッセージが出てしまいます。
(Word 2013の場合)
マクロには有害なものもあるので、Wordが危険だと判断した場合には、マクロを有効にする前に警告を出しているのです。
また、さらに厳格にセキュリティレベルを設定してある場合には、マクロが起動しません。何のメッセージも表示されずにアドインが無効にされてしまいます。
既定で「信頼できる場所」に設定されるフォルダ
このようなことがないように、常に使うとわかっているマクロのテンプレートファイルは、「信頼できる場所」に保存することが好ましいと思います。
一般的には、Wordのマクロテンプレートファイル(アドイン)は、「ユーザーテンプレートフォルダ」や「スタートアップフォルダ」に保存します。
この2つのフォルダはもちろん「信頼できる場所」として既定のフォルダになっています。
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