さて、月曜日
ハードな手術をやり切りました
外科医として28年目の春です
38年前の1986年の今日、大好きだったアイドル、岡田有希子さんが自殺しました
私の高校の入学式その日でした
ようやく受験を突破し、これから充実の高校生活を頑張るぞ!コンサートにも行くぞ!と意気揚々だった4月8日の昼過ぎ、、、
親友の同じく彼女の大ファンが泣きながら話しかけてきました
彼女が亡くなったと、、、
テレビの中の流れ出た血の映像、、、
目の前が真っ暗になり、、、あまりに強烈な映像にショックを受けたことは今でも鮮明に覚えています
そしてその後、何十人もの後追い自殺が相次ぎました
そのせいもあり、彼女の話題はタブー視されて長い長い時間が過ぎました、、、
亡くなった原因、私はわかるはずもありません、、、
が、亡くなる半年くらい前から目つきが変わってしまっていたのは誰の目にも明らかでした
医師になってから自ら考え直すと、、、おそらく精神的なものだったんだろう、そう結論付けています
80年代はまだまだ精神分析が発達していなかったし、良い薬もありませんでした
病んでいても周りが容易に気付いてあげられる環境でなかったのだと思います
ファンでない方に、岡田有希子って知ってる?と尋ねると、、、ああ、あの飛んだ娘ね、、、と返されて、、、彼らの悪気のない返答に悔しい思いを積み重ねてきました
彼女はそんな薄っぺらい人間じゃないんだ!彼女なりに飛ぶ理由があったんだよ!と心の中で叫びながら、、、
彼女の頑張りや素晴らしい実績、またその後の芸能界への影響などなど、、、いろいろな事を考えてきました
その思いをぶちまけたのが、2016年4月からのラジオ番組です
東海ラジオで毎週土曜日23時から放送中で、イタリアに留学していた私は、ドクターのイタリア語、ドットーレを名前に冠して、『ドットーレ山口のドキドキラジオ’84』というタイトルをつけました
生意気かもですが、、、彼女の名誉をいくらかでも挽回できないものか、、、その一念で始めました
実際、私をはじめたくさんのファンの方々が彼女の生き様に感銘を受け、影響されてきましたし、今も影響されています
なので、私はラジオ番組で、彼女の短いながらも必死に頑張った人生について発信し、できる限り彼女の名誉の回復をはかりたい、そう思っています
この4月から、岡田有希子さん特集を再び毎週続けることにしました
四年半ぶりに番組コンセプトを原点に戻したんです
毎年何万人もの自死が起きるこの国、名古屋地区では、今日だけで、2件の電車の人身事故がありました、、、
そんな事故も、関係ない他人はサラッとやり過ごしてしまいますが、家族など関係者の落胆を察すると胸が痛くなります
自死のない世の中を実現するには、様々な場面で国民一人一人の理解と協力が必要だ、そう思います
話がついつい大きくなってしまいますが、、、個人でできる事はたかが知れてますね
さあ、また明日から仕事頑張ります