ニュース:性転換後の精神的苦痛で安楽死、ベルギー | GID memory

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FTMTSのGID関連ブログです。戸籍訂正が済んで、当時の気持ちを確実に忘れてしまいそうなのでここに記録しておこうと思います。
タイ滞在記ほか

「性転換後の精神的苦痛で安楽死、ベルギー」

2013年10月02日 11:24 発信地:ブリュッセル/ベルギー



【10月2日 AFP】性転換手術に失敗した後に耐えがたい精神的な苦痛を訴えていたベルギーの男性が9月30日、安楽死により死亡した。国内メディアが1日に伝えた。


 ナタン・フェルヘルスト(Nathan Verhelst)さん(44)はブリュッセル(Brussels)の病院で、友人に囲まれて最期の時を迎えた。オランダに次いで世界で2番目に安楽死を合法化したベルギーで、ナタンさんの件はこれまでも広く報道されていた。


 安楽死に立ち会ったウィム・ディスルマン(Wim Distlemans)医師が日刊紙Het Laatste Nieuwに語ったところによると、ナタンさんは穏やかに最期を迎えた。医師は「ナタンさんが耐えがたい精神的苦痛を抱えていたことは明らかだった」と安楽死の理由を説明した。


 ナタンさんの死の前夜にインタビューした同紙によると、ナタンさんは、3人の男の子がいた家庭の4人目の子「ナンシー」として生まれた。両親はもう1人男の子が欲しいと考えていたことから、女児のナタンさんを拒絶したという。ナタンさんは2009~12年に3度にわたって乳房切除や陰茎形成をする性転換手術を受けたが「私の乳房はまだ残っているし、ペニスは失敗だった」と語るなど、その結果には満足していなかった。


 ベルギーでは2012年、同年に死亡した人の2%にあたり、前年より25%多い1432人が安楽死を選択した。安楽死には厳格な規則が定められており、患者に判断能力と意識があり「自発的に、熟慮の末、反復して」死ぬことを要望した場合にのみ認められている。(c)AFP




ソース)AFP BBニュース

http://www.afpbb.com/articles/-/3000629

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感想メモ

ベルギーにおけるGID治療がどのような過程を経ているのか不明だが。。

女児に生まれ、男児を期待していた両親から拒絶されたことがトランジションのそもそもの原因なのだとしたら、日本のガイドラインだったら診断は除外されそうだ。


ベルギーはLGBT、トランスジェンダー文化なのかな。。

SRSの主な動機は、生物学的な認知にもとづく『性自認』による治療というよりも、「生き方としての選択」だったのだろうか。。


形成術に何を求めていたのだろう。

性転換手術で、男になって、両親の愛を求めたのだろうか。。

(*「性別適合手術」ではなく、あえてニュース本文と同じく「性転換」という言葉を使います)


男性としての「完璧」を求めても、あくまで人為的な外科治療であり、自然物をつくりだせるわけではない。そもそも脳が指し示す本人の肉体が何だったかは、本人にしかわからないわけだが。。

幼少時からの自己否定によって終生「セルフ・アイデンティティ」(自分は何者かという、自己同一性)を確立することもできず、混迷のなかにあってもう本人にすらわからなかったのかもしれない。ジェンダー・アイデンティティ以前の、問題だ。。


心こそ見つめるべきだったのではないか?と思えてならない。

安易な決断ではなかったのかもしれないが、自らの肉体が間違っているという認知がある者以外が肉体をいじるリスクを見た気がした。その葛藤と闇の深さも。


本当に、哀しくてやりきれないニュースだった。


氏のご冥福を心から祈ります