NNN「カレシのおっぱい」2.忘れてはいけない視点 | GID memory

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FTMTSのGID関連ブログです。戸籍訂正が済んで、当時の気持ちを確実に忘れてしまいそうなのでここに記録しておこうと思います。
タイ滞在記ほか

■性的指向性と性同一性障害はまったく違う話である
誰を好きになるか(性的指向性)、と心と体の違和感・不一致感(性同一性障害)はまったく違う話です。よって、おのずと抱える問題も、解決方法も異なります。



■GID治療なのか、個人の選択行動なのか。
1.GID治療としてのホルモン投与、手術 →「治療」


2.必要以上のGID治療(ホルモン投与、手術) →必要以上部分に関しては、既に「治療」ではなく、「個人の選択行動」。
例)本来胸オペまでで心の平安を得られたFTMが、戸籍を変え彼女と結婚するために内摘をするケース。胸オペまでは「治療」といえるが、「内摘」は既に治療ではなく個人の選択した行動。


3.性同一性障害ではないが、生き方、個人の選択としてのホルモン投与、手術 →「治療」ではなく、「個人の選択行動」。「変身願望=美容整形」


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>胸オペにおける診断書の有無。ガイドラインに沿ったカウンセリングはいつ不要になった????
 ●GID治療としての胸オペ

 :診断書が必要です。ガイドラインにも明記されています⇒ガイドライン第3版 V4.治療のガイドライン「ただし、診断の手続きと精神科領域の治療を省略することはできない。」。

  ※過去ガイドライン第2版において、フライングして治療してしまった人もガイドラインに回帰できる、という改訂がなされただけで、今現在性同一性障害の治療には診断の手続きと精神科のカウンセリングが必要なことに変わりありません。 /現在、GID治療であっても胸オペは健康保険適用外です。ただし、個人で別途民間の生命保険に加入されている場合、保険会社によっては保険金が支払われることもあります。

 ●GID治療ではなく、本人の趣味嗜好としての美容整形手術

 :治療ではないのですから診断書不要でしょう。健康な体から胸を除去する手術をしてくれるかどうか、そこはもう執刀医が承諾するかどうかでしかありません。 /当然健康保険適用外ですし、生命保険も申請しようがないです。性同一性障害と「診断」されていませんし、治療ではなく本人の「選択行動」なのですから。

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■本人の性別違和がまずあって→治療がある。
※注目すべきは、ベクトルの向き。
つまり、治療したから→性別違和が証明されるものではない、ということ。



■カウンセリングの意義(本人の性別違和との対話を促す)
・GID診断(カウンセリング)は患者の自己申告ですから、本人に嘘をつかれた場合、精神科医が上記■GID治療なのか、個人の選択行動なのか。の1~3を判定したり、本人の性別違和の重・軽度を正確に量るのは厳しいですが。。
でも、本人には、嘘をついたことがわかる。


・カウンセリングを受けず、かつ、自身の性別違和の程度と十分な対話をすることがないままオペした場合。
本人さえも「本当に自分がどれほどの性別違和だったのか」把握できないまま、気持ちを置き去りにして、不可逆的な身体的治療を受けてしまう可能性が高い。