(人の成長過程の中で大切な概念ですが、ことGIDに関してはまた重要な意味をもつのでここに記しておきます。)
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「自己認識」と「他者認知」。
自己認識とは、自分のことをどう認識するか。「私(A)は○○な人間である」
他者認知とは、他者からどう認識されているか。「Aさんは●●な人間である」
このふたつの概念はより一致しているほど本人はストレスがないといえますし、周囲と良好なコミュニケーションを築けているといえます。
つまり、例えば、Aさんは自分自身のことを親切で思いやりのある人間だと思っているのに、周囲の人から「あなたは冷たい」「思いやりにかける」と言われることが多いと、「人は自分のことを理解してくれていない」とイライラしますし、周りとぶつかることが増えるかもしれません。自分は仕事ができると思っているのに、他者からは思うように評価されないといったケースも同様です。
そこで、ふたつの概念が乖離している場合、「自分は誤解されている」「人は本当の自分を理解してくれない」などと他者を非難する前に、まずは他者の認知を素直に受け入れてみる必要があります。
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「自分は●●な人間かもしれない。少なくとも人から●●と見られているのは事実である」
客観的に自分自身を見た場合、たしかに●●な側面があるでしょう。
あるいは、客観的に自分自身を見直したとしても、本当に●●でない場合もあるかもしれません。
しかし、それはあなたが自分自身を上手く表現できていない、本来の自分とは真逆の「行動」をしているケースが考えられます。本当は優しいのについついキツイことを言ってしまう、などですね。(ツンデレかw)
これは本来の自分の姿を伝えきれていない状態といえますので、上手く自己表現・自己演出する方法を覚えて周りとのコミュニケーションを見直してみてください。そうするとだんだん自己認識と他者認知の円が重なってきて、ストレスも減ってくると思います。
この概念はGIDに関連していうと、パス度や、(特に未治療の場合の)カムアウト後の他人との関係性づくりのときに役立つと思います。
つまり、年をとったMTFさんがミニスカートをはいたりすると周りから浮きますよね。年相応の服装・おしゃれをすることで違和感がなくなり、悪目立ちしなくなる→パス度があがる、ということはあります。
また、未治療の中性的な容姿のFTMの場合、どんなに「自分は男だ」と主張しても、周囲の人は「男の子っぽい女の子」と本心では捉えています。ですから、「自分は男だ」と主張するよりも、もっと具体的に考え、行動してください。
カムアウト前に女性と見られるように努力してあえて行動していたことを完全にやめましょう。少しずつ自分自身を周囲に開示して、「本来の自分は男であり、○○な人間である」ことをそれとなく伝えましょう。そして、男性の役割を担ってください。
※長年女性として見られるようあえて女性的なしゃべり方をしていたのが癖になって残り、自分のことをあまり他人に語らず、男がすべき仕事をしない未治療の人間から「自分は男なんです」と言われても、人はその人を「男」として認識する訳がないですよねw
「自分は誤解されている」
「どうせ本当の自分は理解されない」
もしあなたがこのように考えがちだったり、口癖だったりする場合、努力が足らないといえます。こういった考え方や口癖は何の意味もありませんので、注意して自己認識と他者認知について考える習慣を身につけてください。
人はエスパーではないのですから、何もしなくても他人が自分のことを理解してくれるわけがないのです。そして、それは親子の場合も然りです。