トビちゃーん | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

前にもブログに少し書いたが

人間の営みをある程度支えに繁殖している生き物は意外と多い

 

トビもそのひとつかと思う

自分の経験談からしても

小さな島なりに漁港も賑わっていた頃はトビがたくさん居た

しかし、漁師も居なくなる、漁港の活気も無くなり死んだ港のようになると

極端にトビの数が減る

「この島から絶滅するんじゃない!?」ってくらい少なくなる

 

昔は巣を掛けていた海岸沿いにたくさんあった黒松の巨木も松くい虫(マツノマダラカミキリ)被害で島の黒松は全滅

一部の断崖に巣を掛けるくらいになった

 

前にも書いたように

田平港はまだ港が生きているし

魚市場や県漁連などある

魚が海に浮く機会も多いので港周辺にはまだまだたくさんのトビが居るのを田平に越して来てからずっと

田平はまだ港が生きている・・・と感じて来た

 

街並み(商店など)は寂れてしまって、島と大差なく商売をやめた家、空き家、空き家を解いてコンクリの更地になった空地などが目立つようになってるが

魚市や県漁連などがあるので、港としてはまだ「生きている」感じがする

 

死んだ漁村で育って、廃れていったのを経験した者から見たらそう見える

 

そして、ウチの家にもトビが来るようになった

 

最初はトビだとはわからなかった

筋トレマニアではないが、良質タンパク質やイミダペプチドもあると言われる「鶏胸肉」をよく食べる

皮は皮で美味いんだが、食べないようにしている

だから、残飯・生ゴミにするのはもったいないと思うし、臭いの元にもなるので

夕食の準備の時に裏庭に放っていた

翌朝になると無くなっていたのでネコかイタチかアナグマかが食べているんだろう・・・くらいに思っていた

たしかに日没後にはそのうちのどれがが食っていたんだと思う

 

でもある日

二階のキッチンの窓から裏庭に鶏皮を放って少し目を話して再び庭に目をやると・・・もう消えていた

「へ??」

その時は何が取ったか確認できなかったが、後日

放った鶏皮にトビが取って行く姿を見た

 

それで、日没前にまだ陽があるうちに投げた鶏皮は大概はトビが取って行ってるんだと思った

 

でもね、それが判ってからは

自分の都合(料理などのタイミング)で鶏皮を放らなくなった

すぐにトビが取らないとカラスが学習してカラスばっか来るし、ウチの裏山には今年もカラスが巣を掛けて子育てしてるのでカラスがチョロチョロしてるし、トビがウチの周辺に飛んでくるとカラスの巣に近いので親ガラスが追い払い行動をする

そんで、朝は早朝からグワーグワーとやたら鳴いてウルサイので可愛げが無いからカラスに鶏皮は学習させたくないので

できるだけ近くにトビが舞ってる時にベランダに鶏皮を置くようにした

でもね、トビが舞ってるからといってもベランダに鶏皮を置いても、認識しないのか取って行かない

 

でもね、ウチのトビちゃんは(もう「ウチのトビちゃん」って表現にします)

すでにウチの家を認識してるし、オレのことも認識しています

 

初めてそれを確信したのは

 

ある日、ベランダに出てウチの上空周辺にトビが舞ってるか空を見ると

200~300m上空に数羽のトビが上昇気流に乗って高い高度を舞っていました

トビが小さく見えるほどの高高度

ためしにラップに包んだ鶏皮を持った手を上空に向かって2~3回振ったところ

何羽も普通にこうやって羽根を広げて、上昇気流に乗って舞ってる中の一羽が

あきらかに羽根をわずかに縮めるような反応が見て取れた

そしてその後はそのままF14の可変翼バリに

羽根を縮めて急降下

ウチの家のすぐ上まで急降下してきたので鶏皮をベランダに置くと

すぐに取っていきました

 

それがきっかけで

ウチのトビちゃんは数羽飛んでてもわかるようになりました

オレが上空に手を振るのに反応するのがウチのトビちゃん

 

最近はベランダに出て、上空に居なくても

どっかで見てるのか?

定期的に上空に偵察に来てるのか知りませんが

どこからともなくスッと上空に姿を現します

屋根はウチの屋根です

 

はじめはわからなかったけど

トビが取ってることが判って

そのうち、オレに反応するようになる

実のお袋がオレを認識してくれなくなってる中に、野生育ちのトビがオレを認識して、ある意味頼ってるってのは情が移るもんです

母性本能ならぬ、父性本能というか、男だって「頼られる」ってのは悪い気しないでしょ?

「あなたが居ないと私ダメなの」なんて言われたら男冥利に尽きるでしょ?

 

今日も、ベランダに出てニホンミツバチの遮光ネットの高さをイジっていたら

作業してるベランダに鳥の影がスゥ~~と横切ったのに気づいて上空を見ると

ウチのトビちゃんが旋回していました

 

関連する動画をたまたま見かける

あとどれくらいの期間、このばあちゃんをアテにできるんだろう?

足腰も弱って「老い」の際たるもの、しかし、体が続く限り、ボケてワケわからなくならない限り

どっちが先かは知らないが、おそらくこうやって「トビちゃーん」を声を掛けて食べ物を投げてやるんだろう

 

このばあちゃんだって最初っからこうしたワケじゃないと思う

最初はただ残飯を敷地内に捨ててたんだと思う

それをアテにしだしたトビを見かけた

残飯は無いのに、家の近くの木などで見ている姿を不憫に思って

残飯が無い時でも、何かを放ってやるようになったんんだと思う

 

このばあちゃんが健在のうちはアテにしたってイイじゃんか

 

ウチだってお陰様で

なんか必要以上に「鶏胸肉」を買うようになってしまった

筋肉育ったりしてw