米寿の祝いだが、目も開けない | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

「やっとこさで生きてるお袋」との面会だが

先々週はオレが出張(といっても遠征の釣りだが仕事だ)から戻ったばっかだったので、施設までは行ったが自主的に「今日は玄関で帰ります、コレだけお預けしますので食べさせてあげてください」と沖縄の芋菓子だけスタッフさんに預けて帰った

先週は、予約を入れようと電話したら施設内で感染症が発生したので、しばらく面会は中止してますとのことで延期した

そして今週「その後どうですか?面会できるようになりましたか?」と電話を入れてみると、OKになったので本日行って来た

 

実は一昨日がお袋の誕生日

88歳の米寿だった

お袋たちの世代だと「数え」が残っていた時代なので

去年の正月で米寿を祝うのが世代的には正解かもしれないが

今のご時世に合わせて「満」での88歳

 

もっと正確に言えば「誕生日の前日をもって1歳」なので6月4日で88歳を祝うのが本当だとは思う

 

もう、なにもわからんようになってるので

「88ばい」とか「米寿ぞ、べいじゅ」とか言っても反応すらしないし

ワケわからんだろうが

本人はわからんでも、ベッドの片隅にでも88歳のしるしのマスコットでもあれば「らしい」と思い

 

こういうのを買った

 

前日に届いていた

ラッピングもしてもらった

ミテクレをプレゼントのようにオシャレにしたって、本人はわからんのだがね

 

「お~い、ヒデオが来たぞ、お~い」と何度も呼びかけても無反応

米寿祝いを脚の上に置いても無反応

今週も目を開けなかった

もう何週??面会に行った時に目が開いたのを見たことがない

 

スタッフさんに「普段もほとんど目を閉じてるのですか?」と訊ねると

最近は特に増えたとのこと、時々、思い出したかのように目を開けるらしい

「ごはん食べる時も目を開けないんですか?」と訊ねると

食事は介助が必要です(まあ、まちがいないでしょうね)、スプーンまでガリッと噛むらしく「スプーンは噛んだらダメですよ」みたいな会話をしながら完全介助のごはんを食べて生きている

 

もう何十回も書いてきたが

こうまでして生きらにゃイカンかね~・・・と思う

死ねないキツさがあると思う

 

たぶん、面会に来てもわからんだろうが

一応、来週も面会の予約を入れて帰った