ダイワSS5000 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

急に思いついたワケでもなく

これまでも、時々、検索に打ち込んではいたんですがね

たまたま打ち込んだら「未使用」ってのが手ごろな値段で出てて誰も入札しないので落としました

何年の発売かは覚えてませんが

1978年とか1979年とかじゃなかったかな!?とうろ覚えですが

当時、この彫刻のような飾りデザインの入ったいかにも高級そうなリールが欲しかった

 

「未使用」と説明されてますが、そこはアテにはしてませんでした

たとえ1回、2回使われれても腐食が出てなきゃイイ、という判断です

でも、一回でも使うとラインローラーやジョイント部、金属各所にそれらしい腐食が入るし、ましてや45年ほど経ってますので手入れしたとしても腐食は出るハズですが無いところをみると、本当に「未使用(実釣では使われてない品)」なのでしょう

 

 

 

潔癖症ではないんですが

どこの誰が触ったかもわからん品ってのは、日中の仕事中ならまだいざ知らず

仕事も終えて、プライベートの空間にまで持ち込んだり、触った後で部屋に入るのはあまり好きじゃないので

リールはキレイに拭き上げる

45年物のリール袋もコレを触って部屋には行きたくないので

「これで落ちなきゃあきらめろ」の謳い文句を振りかけてブラッシング

しまった、染料まで落ちてきた

ほどほどでやめる

最新&ハイエンドの高級リールもイイが

そんなの昨日今日始めたような小僧だって、思い切って買っちゃうリールです

かつて穴あきステラがリリースされた1995年当時

オレも95ステラは全番手そろえてました

98になろうとも、01になろうとも

あえてヒラスズキを釣る時はPENN440SS(のちの4400SS)や450SS(のちの4500SS)

青物はPENN550SS(のちの5500SS)や650SS(6500SS)

大型青物やGT遠征には950SS(のちの9500SS)を、あえて・・・というか使っていました

 

なんて表現するかな!?

「隙が無い道具」とでも言うかさ

「情け容赦ない道具」とでも言うかさ

あとは、「そこそこの機能さえあれば使えるならオールドリールで捕りたい」という思いもありました

じゃあ、クルマを例にするなら

2000万円のハイエンドモデル「GT-Rニスモ」を思い切って買いました、サーキットでそこそこ速いよ・・・うんそりゃそうだろうね・・・みたいなもんかな!?

 

同じ1分フラットのタイムでも

扱いにくいし限界点も低い旧車のフルチューンマシンで1分フラットと

最新鋭のGT-Rニスモを運転して1分フラットでは

「数字」的には同じ「1分フラット」です

 

魚で言えば「40kgの魚」という数字上でみたら皆一緒でしょうが

その背景にどんなものが見えるか?

 

「船長&クルー任せの40kgのボートGT」なのか

「魚探&GPS、人間の英知を使えるモンすべて使った上での40kgのクエ」なのか

「ハイエンドモデルの釣竿&ハイエンドモデルのリール&PE5号でも捕れる魚をPE10号巻いて捕った40kg」なのか

 

「ひとり磯に立ち」、「誰の手助けも受けずフッキングからランディングまで自力で完遂させ」、「道具も「完璧」な性能とまでは言わない粗がある道具」

ここにひとつの「興がある」というかさ

 

今でこそ新しいリールも使ってますが

「年金釣師」になってからは50年前の釣道具で釣りを楽しもうかな・・・くらい思ってる

 

車の世界と一緒ですよ

定年後に1,000万円も道楽でつかえるんなら新車のベンツを買ったほうが快適だし安全だよ

でも50年も前の、ボディ剛性も無い、エンジンもイジらないとショボい、重ステ、手回しウィンド、乗り心地も悪い、イジったエンジンはウルサイ、エアコンも無い・・・そんなハコスカ・ケンメリ・S30Zなどに1,000万どころか2,000万や3,000万使う者たちも居る

 

釣りだってステラで捕った40kgもイイだろうが

50年前のリールで捕った40kgってのもイイじゃね~か?

この金属チックなドラグ音が高速で鳴り響く

一興だろ