<永久保存版>「ARA-eve460H」は「アラ」竿だから | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

本日ご紹介の竿も、遠い県からのオーダー

「クエ」のことを「アラ」とは言わない地域からのご注文

ありがとうございます

 

言うとしたら「モロコ」

「モロコ」と言っても川に居る小さな魚ではありません

 

「アラ」と言うと、船で沖に出て行って深海釣りで釣る魚が「アラ」

 

九州発のメーカーなので

わざとご当地感を出して「ヒラス」と呼んだり「アラ」と呼んだりしています

今でこそそこらでルアー振ってるアングラー達は「ヒラマサ釣り」とか、デカけりゃ「オオマサ」とか

これも雑誌やTVや有名テスターから発せられたワードで魚を呼ぶので「ヒラマサ」と言う

逆に言えば根っからの九州北部育ちの九州人なのに「ヒラマサ」と呼ぶアングラーは「古くないな」と思ったりします

だって、昔は「ヒラス釣り」って言うのが普通でしたからね

ヨソから来た者が「ヒラマサ」と呼んでいました

 

それは「アラ」でも一緒です

九州人のくせに「クエ」と言うのです

そう言う者は、大概、昨日今日にマネごとでアラ釣りを始めたような者たちが「クエ」と標準和名で言うことが多いのです

まだ、「アラ」は「底物釣り」の対象魚なので、底物師たちは「代々」というか歴史を受け継いでものを言う人達が多いので、その魚種を最近ルアー竿で始めたようなアングラーも底物釣りからの影響を多少なり受けるのか「アラ」と言うことも多い

「ヒラス」よりも「アラ」のほうがご当地名で呼ばれることが、まだマシかな

 

そんなささやかな抵抗というワケでもないんだが

ウチが作る竿は「ARA-eve460H」と・・・半ば「わざと」も交えて「アラ」と命名しました

「20kg以上のヒラスを釣ったら」・・・のイベントも「ヒラマサカップ」とはせず「ヒラスカップ」としてますしね

 

だから、遠方の方が「ARA-eve460H」を買うのというのは

その方にとってのご当地名ではないのです

馴染みは感じられないでしょうが「九州から取り寄せた竿」と言うスタンスでお仲間などにはご説明ください(笑)

 

ルアーしかやらずに「魚釣りをしてる」というタイプは、個人的にはあまり好きではありません

なんちゅ~かな・・・スタンスがというか

さっき言ったように、ヒラスだスズキだというルアー対象魚しかやらない人はこのあたりの九州北部にしても「ヒラマサ」と言ったり「シーバス」と呼ぶ

まあ、どういう表現方法したって、そいつの勝手ではあるが

50年前から釣りをやってきた者にとっては、昨日今日の者が別の呼び方をするのがど~にも馴染まない

 

これは「上物釣り」「底物釣り」などの世界では、そうでもない

ことさら「ルアー」のジャンルに多いのです

エギだってルアージャンルですが、九州の者は「どこ行くと?」「ん、ミズイカ釣り」って言うのがご当地だと思うし

せっかくご当地なんだ、ご当地言葉も大切にしないと、なにもかも特徴が無くなるのは味気ない

でも、エギばっかしゃくるアングラーは「なに釣りに行くの?」「ん、アオリ」とか言ったりする

「ミズイカやろ~もん」とオレは言いたいのです

 

「勝手やん」と言うかもしれない

しかし、例えば

「何釣り?」・・・「ん、メジナ釣り」(いやいやクロ釣りやろ~もん)

「何釣り?」・・・「ん、クロダイ釣り」(いやいやチヌ釣りやっか)

長崎県内の釣り場でそんな言葉を聞いたとしたら「Iターン者?」ってしかならない

全国各地のご当地の釣りがご当地言葉であるからイイのです

 

沖縄に行って、地元のオッチャン達が「GT釣り」「イソンボ釣り」と言っても味も塩気も無いのです

「ガーラ」だの「トカキン」と言うから、その地域臭ともいうか味が出るのです

 

オレも関東に居た頃もありますから

関東に居る頃に、それこそ標準和名で「クエ釣り行こう」と言っても、なんか雰囲気が無いというか「なにそれ」というかスイッチが入らないというか・・・・、それは九州出身者のオレだってそう感じるのです、関東に居ると「再来週末、モロコ行かね~か?」「うん、行く行く」

九州で言う「ヒラマサ」や「クエ」はそれと同じ「臭」がするのです

 

なぜ、ルアージャンルの者はそんな傾向が強いのか!?と個人的に思うと

「師匠」が居ないアングラーが多い、というのも一因じゃないかと思う

「教科書」は「雑誌」であったり「TVに出てきた有名アングラーの講釈」だったり

それを観たり聞いたりして自分で覚えていくので「標準和名」で語るのではないかと思う

本来自然な流れだと、子供の頃から釣りを覚え始めると地元の大人の釣師、おじいちゃん釣師に釣り場で会話しながら覚えたり

渡船で沖磯に渡るようになったりしても、船中や港などでほかの釣人との会話の中で覚えたり

釣行のメリットなどから釣りクラブなどに入れば、そのクラブの先輩格などから目や耳でその釣りを覚えていく・・・おのずとご当地言葉になる「クロ釣り」を「メジナ釣り」とはまず言わない

「地域」で覚えるからおのずと地域言葉で語るようになる

でも、昨今のルアーアングラーは根っからの九州人でも「ヒラマサ」って平気で言うよね

「じゃあ、あなたの師匠は誰ですか?」と問えば「そんな人はいない自分で覚えた」という者も多い

教科書が「ヨソ」だから、だと思うのです

 

ど~にもそんな標準和名で地域色が無いことが違和感があるのです

だから、九州で作られたクエ用の磯竿は「ARA-eve460H」という名にしています

 

「モロコ」エリアのご贔屓さんの「フル艶消しブラック」