親父91歳、独居老人 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

親父91歳の誕生日

実家で一人暮らしています

耳がほぼ聞こえませんが、自分でメシを作って生きています

もう、日々「今日は何をする」などありませんが

ただ毎日を生きています

 

多少は「かわいそう」とも思いますが

じゃあ、オレんちに来るかといっても来るわけもないし

じゃあ、親父が特別不遇なのか!?と言ったって

オレだってあと30年もして、生きてたとしたら、同じように独居老人

 

親父やお袋のほうがまだマシと思います

だって、死んだってその後をやってくれる者が居る

でも、オレが独居老人になる頃には、誰も親族は居ない

だから、親父を特別「かわいそう」とは思いません

 

もう4年経つんですな

2019年となってました

佐世保の病院に来た時に

「佐世保空襲の時に防空壕の前におとと(親父の親父)と二人立って空襲を見ていたという防空壕は、その後行ったことあるとね?」と尋ねると「ない」とのことだったので

74年ぶりに見に行った時の写真

大きな防空壕でしたが、ブロックで塞がれていましたし

もうジャングルのようになってましたが

思い出を辿るように、急に元気になって突き進みだしました

歳を取っての3~4年は、若い時の3~4年とは大違い

生きてはいますが、4年前からしたらアチコチ更に壊れていってますし、随分弱りました

4年前は耳は多少遠いながらも会話は出来ましたが、今は会話はムリです、ほぼ聞こえてません

足も随分弱って、今だとこんなふうに分け入って行けないでしょうね

 

佐世保の街に大量の焼夷弾が落とされる光景を街の小高い防空壕前から眺めていた

奥に見える三角屋根は三浦町協会か!?

これだけの「時」が経ってんだから老いるのはアタリマエだ