写真使い回しではございません、このデザインでのオーダーが多いのです
今回のお客さんは、穂先まですべて「フル艶消しブラック」黒のみです
まあ、アラ釣りは、明るい時間帯も釣れるとはいえやはり夜メインの釣り
竿のカラーなど極端に言えばど~でもイイ、というかハデにしたって誰が見てるねん・・・なノリ
大きな体のわりに警戒心が強いとも言われるクエ(アラ)
オレが若い頃なんかにも「キャップライトは海側に向けるな、海に背を向けエサ付けはやれ」とか
「月夜より闇夜がイイ」だの「タバコを吸いながら海を覗き込むな」とまで言われた
そのベクトルのハナシをすれば
磯に人間が居る気配があるよりも「吾は空なり」と自然と同化して、その磯にはアヤシイ人間の気配は無い・・・というほうがイイという考え方になります
仕掛けを放り込んだ後はビールや焼き肉で磯の上で宴会を始めるのも楽しいでしょうが、ただひたすら気配を殺して・・・一発を待つ
釣竿だって「♪闇に隠れて・・・」アラを待ち伏せするほうが職人っぽくて粋じゃね~か
個人的にはそう思ったりします
昼アラをやる人なら目に入る穂先カラーのほうがベターでしょうが
朝夕マズメから暗い時間帯の釣りしかやらないなら穂先カラーなんてど~だってイイ
しいていうなら日没後&日の出前の1時間程度なら「白穂先」が一番見える
それ以外は穂先の色が何色であれ見えないんだから関係ないとも言える
穂先につけたケミさえ見えてりゃイイわけで
穂先カラーすら指定せずに「真っ黒」でオーダーされる方はそんな意識なのだと思います
まあ
もちろん「色物(黒と白以外の色)」で製作するというのも意味がないわけではありません
釣竿という「道具」は、「実用」というのが本来は存在意義ですが、実用性ど~ちゃら以外にも「所有欲」という面ももちろんあります
それはどんなモノでも一緒ですね
クルマだって「実用」だけで作ったって面白くもなんともありません(低燃費&自動運転などというベクトルです)、それ以外の「欲」へのベクトルを伸ばして行った方向性があるわけで(走らせて楽しい、速い、スタイルがカッコイイ、色がカッコイイだの)
アラ竿も実用ど~こ~よりもデザイン性を考える方がいらっしゃっても自然なこと