サバ読みしようと思ったらサバ読みできるサイズなのに
正直に19kgと釣果報告してくれたお客さんに「惜しかったね。よく正直に19kg台で報告したね」という思いで代表者ならではの判断で「満額」ではない「5万円券」を送っていたお客さんから注文書が届いていました
しかし、やはりフルオーダーという図を書いたり、己が思いついたことをすべて書き込みさえしたらたとえトンチンカンな竿であろうと「注文書」になってしまう「フルオーダー注文書」から、マークシートを塗るだけの選択肢の「イージーオーダー」に変更してでも
お客さんにとってはけっして「イージー」ではないということのイイ例ですのでご紹介しましょう
なかには、すぐにすっぺったこぺったしか口にしない自分はイケてるアングラーと自分では思ってるような者が
「あ~、影竿ってフルオーダーしてくれんごとなったやろ?マークシートのオーダーしかできんてハンパやん!そがんオーダーならせんがマシ!」
とか、己の釣りのスキルやモノヅクリの世界も知らずに「言うだけはカンタン」な者が世の中には必ず居るが
「イージーオーダー」とは言ってますがけっして「イージー」ではないのです
じゃあ、オマエがマトモな注文書送って来れるか!?できもせんくせにすっぺったこっぺった言うな・・・なのです
(ウチはアンチも多いからね)
前にもブログに何度も書いてきましたが、シロウト(お客さん)や、モノヅクリの思考がそもそも弱い人は(これはかなりもって生まれつきのセンスの要素が大きい)
一言で言うと「見えてない」のですな
まだカタチになってない注文書を記入する段階で「このオーダーの組み合わせをしたらどんな姿になるか」が見えてないのです
そう聞いてから再度、注文書を見てみましょう
ブランク塗装:「黒」
艶消し:「ブランク塗装カラーを艶消し仕上げ」
とあります
まあ、これだけならまだイイとして
下のほうの欄を見ると
ロゴ:「陰陽」
ロゴ:「FULLPOWER」
ロゴ:「SOUL SYNCHRO ROD」
と追加ロゴも多めです
ココで思わなきゃいけないのが
「たとえブランクを「黒」塗装して「艶消し仕上げ」したとしても・・・追加ロゴの面積が増えるから、竿のほとんどが「艶有り」やん」
そういった思考が頭に浮かばないと「見えてない人」ということになります
だから、そこで、検討するのは
「じゃあ「艶消し」はいらないか」
または
「ロゴ部分のみ」を追加マーキングすればスレッド巻きの部分のみ艶有りで竿のメインボディは「艶消し」になるな」
そんな検討が頭の中に発生しないと「モノ」としての「完成度」は落ちます
だって、わざわざ「追金」して「ブランクも黒に塗装する」&「その黒ブランクを艶消し」まで金を出してするのです
でも・・・
今回納品した竿の写真をお見せしますが
わざわざ金を余分に出して「艶消しブラックブランク」にしても、完成する竿の「艶消しブラックの部分」は
この「白ライン」の部分の範囲しか「艶消しブラックブランク」ではないのです
それも、たとえ金出してやったとしても、たいして目立たない「先っちょの細い部分だけ」
追加ロゴも3つオーダーしてるのです
そしてロゴ入れしたらそこは「艶有り」にしかなりません
だからね、もっと言えば#2ブランクは全ボディ「テッカテカの艶有り」でしかありません
わざわざ追金して「艶消し」にする意味(費用対効果)はありません
おそらくは「できればフル艶消し」と思ったと思います
しかし、「OC106Z BORON-TUNED」はスタンダードでも高めの竿、せっかく5万円券があるので「ブランク塗装」もしようか、できれば「艶消し」、もっと言うなら「どうせならフル艶消し」にしたいが、フル艶消しにすると随分追金が乗っかるな・・・ブランクを艶消しブラックで仕上げるくらいにしとこう」
そんな思考と想像しました
だから、メールして・・・
(ねっ?イージーオーダーに変更しても結局「このオーダーでイイんですか?」のメールを個別に送る手間は無くならない)
もうなんだかんだと説明するのも、施工調整するのもメンドクセーし
5万サービスすんのも6万サービスすんのも、すでに大差ないわ・・・と思い
「このオーダーだとほとんど艶有りになります。おそらくはフル艶消しにしたかったのでしょうからサービスでフル艶消しにしてもイイですよ」とメールをすると
「お言葉に甘えさせていただきます」と返事が来たので
今回「フル艶消しブラック」で納品しました
ねっ、この今見えてる部分#2のほうはすべて「テッカテカの艶有り」だったハズです
私がひと手間のメールして確認をせずに「注文書にそう書かれてるからその通りに組むだけ」を行うと、#2に艶消しの部分は1ミリも入りません
まして「SOUL SYNCHRO ROD」のガイド間を埋める大型ロゴも#1エンド側に入れてるのです(もうココしかスペースも無いしね)
だったら#1のエンド周辺まで「テッカテカの艶有り」なのです
Rグリップのセパレート間の「BORON」ロゴ部分も「テッカテカ」になっていたハズ
お客さんの一般的思考は
施工内容をマーキングしていく中で
「ブランク塗装:黒」にして「艶消し:ブランク塗装カラーを艶消し仕上げ」とマーキングしたら
頭の中の釣竿は全体的に「艶消しボディでガイド巻きなどの部分くらいが艶有り」をオーダーした気になっていることが多いハズです
オーダー内容の組み合わせが必ず頭の中に浮かぶ必要があるのです・・・それがモノヅクリには必須ですし、それを注文するお客側にも必須(それができなきゃ完成度が落ちるモノを世の中に生み出すことになるということになります)
今回の「OC106Z-B BORON-TUNED」は19kg記念ロッドですので専用ロゴもサービスで入れております
「惜しかった!惜しかったね!」の記念・・・ということです
彼はベイト派のようですね
これまで使っていた定番の「OC106HH」から
今回「OC106Z BORON-TUNED」のベイト版のタックル追加となりましたね
ベイトキャスティングロッドは「銃」みたいなフォルムでカッコイイですね
ちなみに、これが「バントラインスペシャル」です