<永久保存版>「お湯」とか「温かい部屋」とか・・・ | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

もう何年か前に買っていたのに

ビンボー症と、メンドクサイってのの2点の要因によって

保留

もう箱自体、シールの色褪せなど「経年」を感じる

 

かねてより、風呂場の水栓が少々水漏れをしていました

「止」の文字の絶妙な位置になった時には漏れないのですが、そんなの毎回できるワケもなく

ほぼ9割がた、漏れていました

 

数年前に死んだウチの伯父さんは島でプロパンバス屋をしてて水道工事などもしていたし

ウチの親父も町の水道課に居た頃もあってか

子供の頃にも「水漏れはパッキンを交換すればよかばって、あまりに漏れっぱなしにしよったら管自体に傷んで新品のパッキンにしても漏れが直らんこともあるけん、漏れはほったらかしにせんほうがよか」などと聞いていた記憶がある

その逆説的には

昔の水道メーターは鈍かったので、ごくごく僅かずつ出せばメーターが振れずに風呂に水を溜められる・・・なども聞いた覚えがあるが、今じゃ水漏れしたってメーターは振れるし、そもそも「風呂に水を張る」なんてイマドキそうそう無いわな

 

分解して修理も考えたが

そもそもが安物っぽいし(オレがこの家に来た時から付いていたもの)

湯の「ちょうどイイ」具合がなかなか作れないので、ボイラー自体をそもそも「ちょうどいい」温度にして使っていたので

風呂の際中に「熱くしたい」とか「ぬるくしたい(水栓側を少しでも開けたらすでになぜかNG)」もできないのが不便だったのでご引退していただくことに

水垢もスゴイし、シャワーヘッドも昭和感

ホースだけは延長ホースに変更してたし、この長さがイイのでホースだけは付け替えます

 

おNEW

 

交換してみて、早速、お湯の使用テスト

テスト無しに今晩風呂入ってから、もしなんらかの不具合あったら、寒くてかなわないこの数日の冷えなので

湯の調整具合、ボイラーの具合を確かめる

 

もっと、早くから交換すりゃ、不便のガマンもせずとも良かったろうに・・・とも思うが

なんか「不便」もさほど抵抗も無くガマンできるようになった

これも「歳」のひとつかもしれん

 

公務員をやめて、己自身のスキルで稼ぐ人生を決め

商売を立ち上げたはイイが、10年くらいはまともに食えなかった

多少、マシになってきた頃

特に、こんな「冬」にしみじみ思うことが・・・

仕事を終えて、自分ちの風呂に入る(今の持ち家だろうと、以前のアパート暮らしだろうと)

外は「死」さえ隣り合わせなくらいの「冬」

路上生活では即「死」さえ・・・せめて雨風しのげるブルーシートの生活が生のボーダーだろう

そんな寒い寒い冬に「温かい風呂」に浸かれる、風呂場には照明もつき、水道からは水がアタリマエのように出、その水道を温め温かいお湯に浸かれる・・・その経費は己のスキルで稼ぎ出した

「よく、ココまで辿り着いたな・・・」としみじみ思う

 

きっと公務員を続けていたらこんな感覚は無かったと思う

毎月、心配をすることなくアタリマエのように「給料」を貰っているが、特に取り立てた自分にスキルもあるワケでもない、しかし、毎月決まった給料も貰えるし、黙ってたって年には3回のボーナスも貰える、警官や消防士や海上保安官や自衛隊員など大変な仕事をしてる公務員とは少々性格が異なる、自治体の職員が皆が皆とは言わないが、オレも実際その中に居たけど、大したことはやってない、現在進行形の自治体職員などから反論も出るかもしれないが「じゃあ、今の仕事を辞めて、島を出る(島じゃない自治体にしたって)として、あなたに何ができる?」「ハローワークに出向いて行って己の何をアピールして仕事を探せる?」きっと「誰でもできる仕事」しか無いハズだ

オレは公務員を辞めて実際ハローワークにも並んだ、経験者としてそう感じる

じゃあ、簿記だ経理だ事務職を即戦力でできるのか、プログラムのひとつでも組めるのか、ブルーカラーとして働くにも大工のように家のひとつも建てるスキルを持ってるのか、左官のようにコンクリートを扱えるのか、大型トラックを乗れるのか?(免許持ってても仕事は無いぞ、〇年経験など条件が標準装備で付いてくる)、ユンボなどの重機を扱えるのか・・・役場の窓口に30年、40年座たって「ツブシ」は効かない

 

世の中はキビシイ

「鉢」の中で生きると決めれば、それでイイかもしれない

一歩「外」で生きようとすれば

生きるのは大変だ

 

昨日、BSでたまたま「ランボーラストブラッド」がやってが

あの小娘と似たようなもん

「行くな」と言われても、所詮は子供なんですな

そんで、命を落とすハメになる

 

温かい風呂に入れる・・・というだけで

「よくここまで辿り着いた」と思う

公務員職に辞表を出し、丁稚から手に職をつけようと島を再度離れる、数年後オリジナルブランドを立ち上げたが

その当時役場に残った者は、なんの不自由も無く、そこそこの給料で何不自由ない毎日を過ごしてるのに、オレはといったら・・・

毎月、金目なモノを売っては赤字を補う、佐世保駅前の質屋に通う

大事な物まで質入れしに質屋に行ってる自分を「オレは何をやってるんだ!?」と随分思ったものです

タバコだって「稼いでもいないのにタバコ吸っとるだんか!?(場合か!?)」と自分にツッコんだ

テナントも維持できなくなって、居場所も失う、会社も他人に渡して、知り合いの餌屋さんの片隅を場にカード1枚のキャッシングの資金で再び新ブランドでイチからやり直す・・・

今思うと、気が遠くなる

それが今は暖かい風呂に入れるだけで「よくここまで・・・」と思う

風呂だけじゃない、暖房の効いた温かい部屋、凍えない温かい布団、温かい食事にありつけるのは

自力で稼ぎ出した(もちろんそこには理解してくれるご贔屓さんという存在もありますが)ものが無いと、明日は無いし、温かい家も無い

これは「夏」にはあまり感じないんだな

「涼しいエアコン」の恩恵を受けてる時にはあまり感じない、風呂だって水風呂でもイイような真夏にはほとんど感じない

「冷える」「寒い」「冬」というのは生命体としても「死」のベクトルだからね

だって、もし、体一つで、真夏に外の世界に放り出されたら、一晩くらいベンチで寝たって命はつなげる(最近じゃそのベンチすら寝られないベンチに変わって行ってるようですが)

しかし、真冬に外の世界に放り出されたら・・・一晩、どう切り抜ける?過酷だぞ

人間なんて簡単に死ぬ生命体です、自然で生きてる動物・植物・昆虫たちのほうが強い生命体だと思います

 

ちょうど、今朝、気になって確認したら

裏に一匹、2~3日前までかろうじて生きていたお女郎さんの姿が消えていました

ここ数日の夜は、流石に彼らにもキツイ夜だったハズだ

気温も「死」のレベル、巣を張ったって夏のように虫も掛からなくなり「食」だってまともにできない

強い彼らだってそんなに体がもつワケがない

 

「お湯」とか「温かい部屋」だけでも

いつもこんなことを感じる