チャリもやります | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

仲間の車屋に立ち寄ったら

チャリの修理をやってた

オレ:「チャリ屋もするとか!?」

車屋:「こないだ来とった人のチャリですよ。パンク修理今終わったとこです」

オレ:「今のチャリも昔のチャリのパンク修理と同じね?ペーパーで磨いてパッチ貼って・・・」

車屋:「一緒です。一緒です」

オレ:「チャリのパンク修理のパッチのごた~とも持っとるとね?」

車屋:「はい、ウチの子供がおるけんですね」

オレ:「あ~そ~か」

オレ:「こがんやってチャリのパンク修理していくら貰うとね?」

 

車屋:「500円です」

 

オレ:「はあああ???」

 

オレ:「いやいやいや・・・、もちょっと取れよ・・・500えんって・・・ガキの使いじゃあるまいし」

 

車屋:「ん~、そいけど、15分くらいで終わるしですね」

 

オレ:「いやいやいや・・・、たとえ15分ってしたって、そしたらオマエの時給は2,000円しかなかやっか」

 

自営業者が時給2,000円はちょっと成り立たない生産性かと・・・

これで、商売オープン時には金引っ張って、借金こさえて、店はテナント代払って、スタッフもたった1人でも雇いながらの商売だとしたら、1時間の生産性2,000円ではやっていけない

だって、1日8時間としたって、8時間作業しっぱなしなどなかなか無い

8時間のうち正味5時間作業する毎日だとしたら

マジメに働きながら、1日10,000円しか水揚げしない計算なワケだ

 

ど~~~考えたってやってけない

バイトが日給10,000円とはワケが違う

自営業者が1日に10,000円水揚げしたら、その10,000円から店の光熱費や諸々の経費も出して残ったのが、いわば「手取り」なワケだ

通常なら、そんな水揚げでやっていけるワケがない

 

しかし、彼はやって行ってるし家族7人を食わせている

大したもんだ

 

オレ:「こがん、チャリで疑問やとけど。オレらがガキの頃は町のチャリ屋があったけん、チャリ買うのも、こがんしてパンクしたりしても「町のチャリ屋」に持って行けば修理してくれたばって、今んごと、チャリはデカイホームセンターのごた~トコで1万円かそこらで中国チャリ買うて来て、こがんやってパンクとかしたらドコに持って行きよるとか?たとえば、こん田平あたりでチャリパンクしたってチャリ屋は無かたい」

 

車屋:「平戸にバイクやチャリを扱いよる店あたりに頼んで直しに来てもらいよるみたいですよ」

 

オレ:「そがんトコはいくら取りよるとや?」

 

車屋:「2,000円くらいじゃなかですかね」

 

オレ:「そ~やろ~もん。オマエかてせめて1,000円取れよ」

 

車屋:「いや~~・・・」

 

まあ、欲がないこと・・・

いや、考え方によっちゃこれも棲み分けとゆ~か

店の特徴という見方もできるけど

彼の店に来るお客たちは、馴染みの客ばかりで構成されていて、飛び込みのお客は少ない

そして「ほかより安い」というコアコンピタンスでもお客が付いているとこもある

大きな店構え、スタッフもたくさん、リフトも数台、そんな店構えの店でそんな低料金でやってたんじゃツブれる

でも、彼の店は、彼の家族が食っていければそれでイイ

借金も無けりゃ、一番かさむ人件費も無けりゃ、負担になるテナント料も無い

 

いっちゃ悪いが、彼の店に来るお客の中にはローンすら通らない客もかなりいる

これも彼の店ならではのコアコンピタンスである

「口約束の分割払い」ですらクルマを売る

スゲーだろ!!そんな店がどこにある??

 

毎月、客が店に金を持ってくるんだぜ

もちろん、一見さんにはムリだ

何度も付き合って、素性も知れたお客

 

そして、もちろん、約束を守れなければ追い込み掛けられるのはアタリマエのハナシ

 

オレ:「どれ、もう修理は終わったとやろ?オレ、電動アシストチャリって乗ったことないけん、修理後の試乗チェックオレがするたい」

 

で、目の前のサムソンホテルに続く坂を乗ってみた

 

スゲ~~~~~

初めて乗った

浦島太郎だ・・・

電動アシストチャリってこんなラクなのか

 

オレらが中学生の頃にこんなチャリがあれば

ガッコまでチャリで行くにもラクショーだったわ・・・

ケツ上げて立ちこぎすることもない、しまいにはチャリおりて押すこともない

 

ここまで、ラクだと、初めて知った