古いCARBOY誌に見る「当時のチューニング」その4 | ぎっちょ31  

ぎっちょ31  

蒼き時代より共に生きる

どんなエンジンだって

新型が出れば、各ショップのチューナー達は試行錯誤

作っては壊す、作っては壊す・・・性能と耐久性のどちらも両立するギリギリのラインを見つけていく

 

RB26エンジンだって

出ハナの頃はシリンダーを88φどころか89φで掘る

ボアアップのみで2.8リッターを作り、壊していった

その後88φもダメということで

現在では、ボアアップの定番は87φとなっています

(ノーマルボアは86φなので僅かに1mmUPのみに抑える)

 

それは

フェアレディZにしてもしかり

それまでのS30もS130も長い期間、直6のL型エンジン

チューニングがまだ未成熟とはいえL型のノウハウは多少蓄積されてても

Z31からはV6エンジンに移行した

データの蓄積はイチから

 

そんな

試行錯誤の頃

のちのエルグランドVG33Eブロックを流用しての3.3Lや3.4Lではない

VG30ブロックのままで3.3Lだ

ノーマルボアは87φ、古いエンジンほど肉厚(駄肉とも言える)があるのでボアアップしやすいにしたって、5mmも掘ってる

初期の頃しかなかった仕様です

 

未知であるNEWエンジンが出ればこんな積み重ねでデータが蓄積されチューニングの完成度も上がっていく

釣竿だって一緒かと

テストロッドを作り、実釣テスト、いろんな魚を掛け、いろんな扱い方もしてみて、時には壊すことも

そして設計変更した別のブランクを作ってみる、そしてまた試してみる

そして、均衡点(妥協点!?)を探し、市販化する