北大東島の宿から電話があった
一足先に沖縄自体が「来県自粛」を掲げたが
その県内に散らばる小さな島々も例外でなく
北大東島も「来島自粛」となったという連絡
北大東島には2軒の宿がありますが
話し合いにより
「観光客」すべてNG、「一見さん」NG
とすでに3月くらいからなってるらしい
土建屋やらその他業者の出張で来島する者が日々そこそこの数居るが、経済活動までは止められないので仕事での来島はいろんなチェックがして受け入れる
オレの場合は
第三者から見たら遊びだけど
「仕事」です
今年は同行者も居ない、オレの単独行動
同行者は「遊び」
そのことは、永年の付き合いの宿(二六荘の代表:たつや)も解ってるので
たつや:「山田さんは仕事で来島してるのはボクも重々解ってます」
たつや:「もちろん受け入れるつもりですが、ボクはボクの立場もありますので、来島1週間くらい前から検温してもらえませんか」
オレだってハナから島に迷惑を掛けようとも思わない
オレ:「検温くらいいくらだってしてやる、毎日検温してLINEで報告するわ。そうしたほうが日々検温報告までしていたって記録も残るやろ。」
たつや:「そもそも、山田さんは来島してる間にもほとんど会いませんしね」
オレ:「感染の可能性は飛行機で飛んで来る時の機内ですでにあるとしたって、それなら土建屋も一緒、島民が島出れば一緒、来島後オレは宿におる間もほぼ人と接することないからな。毎日の部屋の掃除すら「オレの部屋は帰るまで掃除はいらん」って毎年言うて掃除いらんほどキレイに使って帰る」
オレ:「もっと徹底してもイイ。今までかて空港の送迎は無くて、空港にクルマ置いてるから勝手に乗って行ってください。そんな対応何度もしたろ?アレでイイ!宿に泊まってる間で一番人に接する機会があるのは商店での買い物(商店も二六荘の経営)、アレも今年は電話でイイ。欲しいものは電話するけんダンボール箱かなんかに入れて部屋の前に置いてくれればイイ。会計は帰る時に部屋代&レンタカー代&商店の買い物全部まとめて支払いでよかろ~もん。面と向かって会計じゃなく金額教えてくれりゃウチはネット銀行や、スマホから振込で支払えば来島から帰るまでほぼ人に関わらん」
たつや:「ほかの仕事の業者さんたちはそこまでせずに来島してますからね。そこまでやって受け入れた山田さんをいろいろ言われる筋合いはないです」
オレ:「オレも道楽で島に来島しよるなら、自粛と言われりゃ、じゃあ今年は遠慮するか・・・ってなるけど、明日のメシが掛かった仕事やから、そこは理解してくれ」
日本全国、自粛と言ったって最低限の仕事の人の移動までは強制できない
テレワークを推奨したって強制まではできない
でも、緊急事態宣言を代表格に様々な「自粛」を要請、要請したからには最低限の補償とセット30万だの10万だののたとえ焼石に水程度であろうとも補償の動きもして、はじめて「要請」
そりゃ、島に来てほしくないのは重々解る
でも、「来るな」というのは簡単だけど、じゃあ、ウチが今年新しい竿1本発売できずタダでさえ春から落ち込んだ売上が更に落ち込むことまで北大東村の予算で面倒みるから「来島NGはほぼ強制です」と言うならまだ解る
「義務と権利」と似てるけど、自由にさせずに強制するからには「損害まで面倒みるから強制です」・・・じゃないと、人は動く
ましてや「わがまま」とかじゃなく「明日のメシ」が掛かってれば動かざるを得ない
趣味や道楽で「イヤだ!」と言うのはわがままだけど、動かざるを得ない、営業を続けざるを得ない
今、そんな商売人は全国に山ほどいる
ウチが来島を諦めるのは
土建屋や業者の出張者もすべて来島NGなら
たとえウチが潰れようとも素直に受け入れる
モチロンだ!
でも、他に仕事人が来島してるのに
あなたはダメです、はモチロン納得できない
まあ、それは二六のたつやも重々解ってるようだった
オレも五島列島の小さな島育ち
子供の頃から島の医療問題も重々解ってる
都会で医療崩壊が起こるよりも、島での医療崩壊は簡単に起こるのは目に見えてる
島にウイルスを入れたくないのは解る
本来なら、物資以外、島外との人の行き来を完全に止めないと意味が無い
なにも島民以外の部外者だけが島に持ち込むとも限らない
島民が本島に出掛けて島に持ち帰ることだってある
このまま、一応、遠征予定だが
いよいよ飛行機まで止まってしまった時には
いよいよ、諦める時
でも、このまま行けたとしたら
飛行機であれ、空港であれ、二度と見れないような光景だろう
10年前
宮崎で口蹄疫が出た当時
トカラ遠征でフェリーにクルマを乗せる時に
こんな消毒を受けた経験がある