<永久保存版>Rグリップ周辺のレイアウト | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

昨日、発送させていただいた「迎撃520」

 

この竿に限らず

お客さんからの希望はイロイロと注文書に書かれています

しかし、お客さんは当然ながらいろんなもんが見えての注文書ではありません

ですから注文書どおりにならない部分も出ます

 

たとえば、今回はRグリップ

 

ここで、当ブログの読者は、また少しお勉強タイム!!

 

まず、各パーツの寸法

 

ウチの石鯛竿のリールシート位置はスタンダードで280mmです

昔の石鯛竿というのはリールシートが遠かったのです330~340mm付近

それが時代と共にだんだん近くなって最近の市販の石鯛竿は約300mm付近

でも、それよりも近いほうが操作性がイイというのがウチの考えなのでウチは280mmをスタンダードにしています

私自身が使う竿も280mm、270mm、260mmと竿によって多少寸法を変えてますが近めの位置にしています

「泳がせ竿」の時は大型両軸リールを付けますので更に近くセッティングします

 

さあ、このスタンダード長280mmの中で「Rグリップ」・「尻手管」・「ブランクを露出するかしないか」・「ハンドルパイプ」・「石突き」というパーツがその間に入ります

 

当然ながら「やりたいことがなんでもできる」というワケではありません

280mmの中でやるワケですからね

 

まず、「石突き」、これは60mmあります

そして「ハンドルパイプ」、これは30mmあります

「尻手管」、これは巻き幅は40~60mm程度(40mmで十分巻けますが短いと裾野がないため同じコート量でもコブ感が目立つような形状になります、Rグリップ長の関係でブランク露出が出るかなどで巻き幅を変えます)

そして注文書の図面に記入欄がある「Rグリップ」の寸法です(Rグリップとリールシート間にグリップエンド巻きが10mm程度入ります)

「Rグリップ長:110mm」としてみましょうか

 

さあ

280mmから引いていってみましょう

280-(60+30+50+110+10)=20mm

 

リールシート位置:280mm

Rグリップ:110mm

この近辺の寸法のオーダーはそこそこ多いパターン

 

20mm残るのは、正直「どうしようか!?」と思う微妙なライン

 

勘のイイ人は、すでになんとなく想像できてるでしょうが

「尻手管とRグリップを繋げない場合(ブランク露出がある場合)」は、Rグリップのエンドにも10mmほどのグリップエンド巻きが必要です

 

そうすると

「ブランク露出:10mm」となります

たった10mmを挟んで凸&凸(グリップエンド巻き&尻手管巻き)となるということです

元径が細い竿も多いので「細さを強調したいならたとえ10mmでもブランクを露出させたほうが強調できます」

しかし、たった10mmをあけて凸&凸してるよりも、いっそのこと「尻手管の巻き幅を少し長めに取ってつなげてしまおう」という選択肢も出て来ます

 

このあたりは、「好み」になるでしょうね

 

あと、これも覚えておいて損はない

100~120mm程度のRグリップ長では「極細テーパー(スムージング有)」はできません(140~150mmくらいは要るでしょうかね)

できませんというより、作ろうと思えばできますが、早めに細くしていかないといけませんので握り径が確保できる部分が極端に短くなって、簡単に言うと△のような作りになります

Rグリップを「極細テーパー(スムージング有)」のオーダーは「尻手管なし」など、Rグリップ後方にスペース的に余裕がある方のオーダーになります

 

「バット部分に陰陽ロゴ入れ」も時々もらうオーダーですが、これも「ロゴ入れスペースとグリップエンド巻きで最低でも40mm大きめのロゴなら50mm以上のスペースが必要です

「リールシート位置が遠い方」

「Rグリップ長が手幅よりも短いオーダーをしてる方」

「尻手管なしの方」

など、スペースのある方のオーダーとなります

 

オーダーの際に「詳細おまかせ」ではなく(「詳細おまかせ」なら状況によってできないとやりません)

計算してみたいという方は各パーツを足してみて希望ができるか確認してください

 

今回は「黒檀石突き(中)」も希望でしたが、黒檀は在庫なしでした