最近、巷の「風潮」になってるとすら言えるほど
なんかっつったら「温暖化」やそれによる「異常気象」を語るご時世だが
それを、また、「そう!そう!」と安易に同調しない天邪鬼なオレ
ブログにもそんな別目線を何度か最近書いている
今年は台風多いよね
こんなパターンな時は世間では、更に「温暖化!」「温暖化!」と二言目には口に出すのだろうけど
はたしてそんな簡単なもんか??
台風だって、温暖化を臭わせた言い回しで「今度の台風はスゲー!スゲー!」的に、「大きな台風が頻発しますよね、これも温暖化の影響でしょうね」などと薄っぺらいコメントを世間に流して、他人の見解のウケウリをまんま口から言う人種を増やす種になってるようなコメンテーターも多い
そもそもバリバリ風が吹く猛烈な台風は「大きい」では表現しない「大きくても弱い」のもあれば「小さくても強い」台風もある、台風の勢力は「大きい、小さい」ではなく「強い、弱い」だ、図体ばかりデカくても勢力が弱い台風だってあるからね、そんなこと気象予報士じゃなくたって一般常識で知ってる
TVに出て横からあ~じゃこ~じゃコメントを平気で入れれるヤツ(またそれを「僕なんかが」とか「私なんかが」と謙虚に受けずらいならまだマシだが、なんも知らん人間が「世間の声の代表的に」などと出ばってきては無知な見解をTVから流布して、世間の主観を持たぬ連中に「ウケウリ的な見解コピーくん」を生む要因になってる・・・かもしれない
私が50数年の人生で
一番強烈な台風だったのは、忘れもしない昭和53年9月15日の台風18号
なんで日にちまで覚えてるかって~と
親父は町職員、町の敬老会の準備~当日を暴風のためと台風避難所などで帰宅できなかった
お袋とオレ、ウチの家に避難してきたご近所の老夫婦
4人で家にいました
その昭和53年の台風18号の進路図
線の横に書いてる数字が日付による台風位置
15日に宇久島(私の故郷)を直撃してるでしょ
台風の目にドンピシャ入って
晴天になるわ、無風になるわ
しかし、その中心気圧の低さで高潮が発生して家の周辺の信じられないトコまで海が押し寄せました
災害時の頼りの存在「オトコデ」の親父は戻ってこれない
かなり強烈な台風だったので「オンナコドモ&トシヨリ」では不安ですわな(最近の家だと台風でも不安を感じることは少ないけどね、時代も時代だし)
晴天ドピーカンの目に入ってる最中に親父から電話あり
「目が過ぎたら風向き変わって吹き返しがある。いままでもかなり吹いたかもしれんがこれからの風のほうがウチの家はヤバイぞ。裏からの風がマトモに当たるハズ。用心しろ!」
ハイ、そのと~~りになりました
裏庭側の窓ガラスは吹き飛ばされる勢い
50歳くらいの人間の昔話にしては「江戸」や「明治」みたいに「え、そんな古い?」って思う人もいるかもですが
昭和40~50年くらいなんてまだまだレトロ(平成の雰囲気よりも終戦後のほうが雰囲気近いんじゃね)
サッシじゃない家も多かった
ウチの裏もこんなペラペラの板ガラスの入った窓でした
この窓が
弓なりに反るんですわ
柔軟性の無さそうなガラスがはめ込まれた窓でも、こんなに反るのか!・・・と思いました
お袋が「窓飛ばされたら終わり!押さえよう!」
みんなで弓なりに反った窓を押さえてました
どれくらいの時間押さえていたかわかりません
押さえながら反りくりかえった窓を見て「パリーン!とイッた時は体中にガラス突き刺さるな」と思いながら必死で押さえてました
台風が通り過ぎた後
町に出てみると
瓦が無い家、外壁が無い家、後にも先にもあれほど傷んだ集落を見るのは初めてです
写真に撮っておけばよかった・・・今のご時世なら残ってるんでしょうがね
北九での当時の記事らしい
そりゃ、こんなテントやマットみたいなもんは簡単に飛ぶわな
片してないほうが不思議
玄界灘の海上を遡ったのだから、中心付近からズレてるが福岡管区気象台で46m吹いたとある
それを考えても、宇久島では50m以上、60m近く吹いたかもしれない
昔の・・・と言ってもたかだか40~50年遡っただけでも
今の時代とは、全然違うよね
「昭和レトロ」とか「オールウェイズ三丁目なんちゃら」の世界です
家だってボロかったし
電柱だって「木」だった
便所だって
ポットン和式、トイレットペーパーなんて公共施設くらいなもんで一般家庭の便所なんて大概「ちり紙」、ちり紙なんてまだマシでヘタすりゃ切った新聞紙置いてたり・・・
横にあるのは殺虫剤です
こんな時代です
台風ひとつでも大ごとです
子供にとってはひとつの「イベント」です
台風が近づけば、近所のオッチャン達は家にトンテンカン!窓打ちつけたり
港では船を上げたり避難させたり
学校が休校になったり
台風来たらしょっちゅう停電したし、ロウソクで晩飯食ったり風呂入ったり、一旦停電になったら何時間も復旧もしなかったり
子供にとっては、ちょっとウキウキすらするひとつの「イベント」です
台風原因のドラマもあったね
「伊勢湾台風」で行方不明になったとかなんだか(観てなかったので知らんけど)
家もボロい時代だから大変です
流石にこの時代に生まれてないけど
被害は、家がボロいが原因だけじゃなく、勢力もスゴいのがコレを見ても分かります
TVなどでは「温暖化」=「海水温の上昇」=「勢力が強いスーパー台風が発生」
の的な「温暖化ありき」のニュアンスしか言わない
「異常ですね!」、「温暖化ですね!」などとウルサイが
じゃあ、最近が特別なの???
昔の天気予報でも「800台」(当時はヘクトパスカルじゃなくミリバール)の台風見てたぞ・・・と思い、ネットに叩き込んでみると・・・
昭和40~50年代のオンパレードじゃん
平成になってすでに30年、平成1個も無いじゃん
800台だぞ!!900前半でスゲースゲー言ってっけど
2018年の今年の夏は台風多いよね
TVでも「今年は台風が多い」とか「海水温が高いので台風が発生しやすくなってます」だの
じゃあ、近年、2000年代が特別、異常になってきたのか!?
これだって昭和40年代メインじゃん
「30号」とか聞いてた記憶あるもん
近年20年間のデータ見ても
30個以上は1回だけ、特に近年になって異常に発生個数が増えてるわけじゃない
これでも、「最近は異常!異常!」と
「最近」と「温暖化原因」を理由付けして口にするのか!?
「原因」はそこじゃないのに
もう、世間の「風潮」になってる気がする
安易だよな・・・