ダイエット成功!!
って
コチラのハナシ
別に「軽さ」ばかりを求めるつもりはさらさら無い
「アンタ、何狙ってんの?」ってハナシ
そこそこのサイズを求めて満足なら「軽さ」も重要
しかし、求めてる魚のサイズが上がれば、当然ながら「軽さ」だの「扱いやすさ」だのに「不満の無い満足」を求めてはNGだと思っている
そこには常々言っている「人間側の調整」が必要になってくる
モノに求めている「本質」は「人間に楽」が第一条件でなく「求めているスペック」が第一条件になるから
「3リッターNAフルチューン300馬力&車重1トン」のクルマ=「扱いやすいフツーの青物竿」とする
「3リッターのまま600馬力まで引き上げたい!!」そんなスペックを求める人がいたとする
「NA(自然吸気)」ではムリだから…
ターボで行くしかない(排気量だのNOSだのスーチャーなどはここでは除外)
ターボチューンを行えば
当然ながらタービン、ゲート、パイピング、インタークーラー、などはもとより、更なるハイパワーの熱量に対応すべくオイルクーラー、ぶ厚いラヂエーター。ハイパワーを伝えるクラッチやミッションなども高強度のかさばるパーツに変更しないといけない。速さだけ上げても止まらないクルマにはできないのでビッグキャリパーなどで制動も上げる・・・・・・どんどん重くなる
結果・・・・・
「3リッターターボチューン600馬力&車重1.5トン」のクルマが出来上がる=「市販に無いアレンジの竿」
ウチの竿を「そんな竿ですよ」とアピールするわけではないが
「求めるもの」と「捨てるもの(犠牲にするもの)」を理解してない人間は多い
求めるものを優先すると必ずマイナス面もくっついてくる
なにもかもベストは無い!!
し・か・し・・・・・
中にはそれが理解できず
スペックだけは「上」が欲しいのか
「え~~~、1.5トンになるの!?重いぃぃ~~」と言うアングラーも多い
「メバル竿のような軽さと扱いやすさで5kgのヒラスを捕れる竿ないですか?」という要求がムリだと解るアングラーは多いのに
同じ青物竿となると・・・「一緒くた」にして比較する&「重い」という
同じ青物竿にも「いろんな方向性」があるというのに…
そんな「本質」がなんなのかゴッチャになってる人は「ど~にか1トンのままで600馬力のクルマ売ってないですか?」って、探してください
そ~こ~言ってもねっ
竿でもクルマでも
軽くできるものなら少しでも軽く!ってことは無意味ではない
今回、プロトは、F&Rともにストレートグリップで製作してみましたが
ブランク自体の自重はOCより上がってるのは解っている
OC並みの曲がって粘るアレンジに「弾性」をプラスしてるんだから、当然ながら若干重くなる
粘りを捨てて、弾性だけを求めるなら高弾性素材でかえって軽量化できたりする
しかし
粘り強いトルクも発生させないと捕れる魚も取れなかったり、限界付近で高弾性特有の金属音のような音を立てて一気に折れることだってある、高トルクを発生する竿はアングラーがリフト動作をせずとも魚にはその負荷が掛かっているので魚の弱りも早い、当然ながら支えている人間側にもそれは負荷となって跳ね返るが、同じ負荷が「曲がりにくい」状態で掛かっているのと「曲がってる」状態で掛かってるのとでは、「支える側」は支持点が近い分、負担は減る
なんだかんだを、無いオツムで考え今のアレンジにしている
しかし
なんだか「駄肉感」がしてならない
求めた方向性の結果生まれた「重量」でなく、いわば「駄肉」が…
そこで…
グリップを
Fをテーパー形状に削り出し
Rはセパレートにしました
ついでにロゴ周辺も
「ブラック」に変更
オーダーされる方にもご参考までに
「グリップ」はけっこうロッド自重に影響を与えます
それは「素材」であったり、「形状」であったり…
「素材」だと
同じEVAでも
「硬質」は重くなります
なかには軽いEVAもありますが、柔らかかったり、ボロボロと磨り減ったり…
当然ながら強度や硬度は密度によりますから
「硬質」&「高耐久性」となるとEVAだって重くなります
「形状」だと
「ストレート」よりシェイプドされたテーパー形状などが軽くなります
よく握る部分はある程度握りやすい「径」が必要ですが、そうでない部分の肉厚は無いに越したことはない
Rグリップは特に「ストレートワンピース」よりも「セパレート」のほうが自重自体は軽くなる
(リールシート後方だからわざと重くするという考えもできるが…)
このRグリップのストレートワンピースorセパレートかは単なる「EVA量」で発生する重量ではない
ブランクは大概、ティップからバットエンドにかけてテーパー形状になっている
400mm長ほどのRグリップにEVA部品を装着するならリールシート側とバットキャップ側とにはブランク径の差が発生する場合が多い(ライトタックルなどはストレートな別パイプを接着してるものもあるが)
その差を「かさ上げ」処理してほぼ均一にする(EVA部品の内径が一定のため)
このEVA内径も、中にはわずかにテーパー形状にしたものもあるし、大量生産の既製品などは同規格で製造できるので専用テーパーの内径部品を作ってもイイ
しかし、ウチのようにオーダーが千差万別の場合、専用部品を作るようなことはなかなか難しいしいしムダがある
いろんな部品を使いオーダーにあわせるんだが、この内径調整はバカにならない
長い距離を径調整すればEVAに下に入る余分なもの(径調整のためのもの)が増える
接着剤の量も増える(コレも意外とバカにできない)
そこを2ピースに分けることで異なる内径のEVA部品で構成することもできる
1ピースだと長くて内径を削りわずかな内径調整するのも難しいが2ピースで部品が短くなれば内径を削る調整もしやすく「オーバーサイズの部品をブランクかさ上げ」でなく「アンダーサイズの部品をわずかに内径調整」して取り付けることもできる
セパレートでブランク面が露出している部分もあるためそこに駄肉な無く、接着剤なども必要無い
セパレートでいくほ~がなにかとメリットがある
なかにはバスロッドなどのバランサーの要領で
「ケツは重いほ~がイイ」という人も居る
まあ、ある意味正解かもしれないが
極軽のライトタックルならわずかなウェイトをケツに入れればバランスが取れ持ち重り感の軽減にもなるだろうが
ヘビーロッドの場合、特にショアロッドは長さもある、ブランク肉厚もある、そうそうウェイトを入れてもほとんど変わらない
ズシッとくるくらい入れないと変わらない
「持ち重り感」を神経質なほど気にする人は、おそらく元バサーとかソルトでもライト系から来た人だと思う
ショアのそこそこのターゲットを狙う竿なんて持ち重り感は出て、ある意味と~ぜん
しかし…
余計な重量はそぎ落とす!!