レコーディング中 | 夜、走ってく、隅っこへ

夜、走ってく、隅っこへ

ループマシン・アコースティックギター・声を使う
アコースティックソロユニット「アナン」
[日本語の濃淡、ループ音楽の可能性、十人十色の夜を語り辿る。]

そういうやつの、日記だ。

僕にはたぶん時間がないから、
せっせせっせと録ってます。

あれだけ嫌だったメトロノームのかちかちした音も、
難度はさっぱり変わってはくれないけど、今となったら靴ひもを結ぶ程度のめんどくささ。


不思議な音がする安いギターが、僕は大好きだし、
ライトが点くときもあれば、点かないときもあるこのエフェクターが好き。

高いものを選り好んで使えば、そりゃいい音かもしれないけど、
もってる公式内で解こうとするのが、僕は好き。

この問題は高校で習う公式を使えば簡単に解けるよ?ってものを
意地でも小学生でもわかる解法見つけたり。

そんなDIY的発想は、音楽にもあっていいんじゃないかなって、ふらっと思って自分の音を聴いてます。
ないものねだりは梅雨の空に流してしまえ。あるものだけで今はできてるんだ。



ワールドカップだから、
なんだか地上波では、サッカーにまつわるドキュメンタリーやらの特集が目立ってて、
何の気なしにテレビをつけたものだから、上手く流れに乗ってしまった。

その時に見た、たぶん口にしてしまったら安い言葉が、
知らない僕の中での条件が合致してしまったがために、
すごく泣きそうになった。


まあ誰でもわかることで、
僕らには今しかなくて、
チャンスは滅多に来ないものです。

人事を尽くして天命を待つ、じゃないですけど、
僕らはきちんと、人事を尽くせたのかなって思い返すきっかけをくれました。



同じ曲でも、
今欲しい音も、言葉も、変わるから、
気になれば、その都度とるくらいの姿勢、僕にあったのかな。とか思って、
昔の曲も聞きなおしてみてます。

今だったらこんなアプローチするのにな、がたくさん埋まってて、
汚れを落とすたびに足りないねじとか配線ミスとかが見つかってる感じがして、
楽しいです。


ついさっきは、新曲録ってました。
それも、楽しいです。

気づけば、何時間ぶっ通しでループマシンの前に座ってるんだろう。
苦じゃないよ。

一番の苦は、時間が足りないことだよ。
24時間で、僕は何個の曲を録れるんだろう。もっと録れたらいいのに、とかなっちゃう。
それもそれで、きっと人間的。



ネイマールが、今同点ゴールを決めました。
ディミさんに、ディストーションを貸しに行かなければ。

ああ、外は白々しく朝になってやがったな。
切って貼ったような月はどこだよ。