跨いで行く | 夜、走ってく、隅っこへ

夜、走ってく、隅っこへ

ループマシン・アコースティックギター・声を使う
アコースティックソロユニット「アナン」
[日本語の濃淡、ループ音楽の可能性、十人十色の夜を語り辿る。]

そういうやつの、日記だ。

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この季節は、珍しい晴れ間を縫ってゆくせいで、
晴れ間に想えるだけ想って、
雨のいるうちに誤魔化して生きていけるのだって、いつの間にか知るようになった。


知らないところで涙が出て、
麦の味も相まって、
口の中は苦い苦いで満たされてて、すごくやだ。

懐かしい曲ばかりが頭をなでるせいで、余計にだ。



不安をふさぐようにキスをするんだとかなんとか言っちゃってって、
えへらえへらと笑っちまうぜ。

でも好きなんだよな、この曲。
なよなよしくて女々しくて、ちっこくて寂しがり屋だろうなって思っちゃう。



アルコールと眠気で、
今日の悩みも「疲れた」の一言でなんとかすんでしまう。

明日の不安も昨日の後悔も「疲れた」でいいのだ。
そんなもんなだ悩むだけ無駄だから、疲れるだけ疲れたい。がんばろうと思った。



目隠ししたものも、触れてしまったものも、
今日も明日も跨いでゆく

遠く遠く、知らない国と国も、跨いでゆく。


そんな音楽を、ずっとずっとしていきたい。
遠くも近くもわからない、あなたに届く音楽を、ずっとずっとしていきたい。です。






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