どうなっても良い日記 -33ページ目

死。

幼稚園に行っていた頃、絵を習っていた先生がいる。



近所の人で正直、かなり濃いキャラクターというか、如何にも芸術家と言う風貌の取っ付き憎そうな人だ。



陶芸家のような服にボサボサの髪。
仕事場であり趣味であり、正直意味わからない物だらけの教室。



名前の無い猫、酒『鬼殺し』の空き瓶、剥製、キセルタバコ。



なにもかも家にないもので埋めつくされた空間は小学生の美術室さえ知らない自分には異空間で、新鮮に感じる場所だった。



失敗したら叩かれたり、モロ酔っ払ってたり、口が悪いとか、今なら問題になりそうな人だったが憎めないっつーかいまだに好きな先生だ。



小学生になって絵を描くより塾で勉強しなきゃいけないようになり、すんなり辞めたが、その後の個展、イベント、更に成人前に遊びに行ったりもしてた。



久しく連絡もとらず、名前が変わったのが恥ずかしいというか、嫌で年賀状も書かずにいたが久しぶりに個展の誘いが来ていた。



最後から五年はたつだろうか。



個展の誘いに添えられたパンフレットには先生が『癌』だとと書かれていた。



確かに知り合ってから20年はたつし今68歳らしいがそんな馬鹿なことがあってたまるか。



まだ治るだろうし大袈裟なと思っていたが、不安になって個展に行ってみた。



末期癌らしい。



抗がん剤でトレードマークのボサボサな毛は無く、少し痩せていた先生はいつもの話し方で『元気過ぎて誰も心配してくれねぇ』とビールに柿の種でギャラリーを居酒屋がわりにしてみんなとワイワイやっていた。



銀座にあるこのギャラリーは三回目。



狭く、エレベーターは乗れて三人。五階と六階にわかれていて先生は正直、あんなに絵が上手いのに詩を書いたり、廃品の彫刻を作ったりしていた。



今回は初めて訪れた際と同じ作品が並んでいた。



単純にこの銀座の場所は最後なんだなって思った。



それはこの会場に合わせて作った作品だったし、色々壊れて針金で留めてあったりする。



先生と同じ位懐かしい作品だし、なんとなく代表作な気がしてた。



本当にこの人は死んじゃうんだなって



元気だし冗談も言う



酒も飲めば口も悪い



でも死んでしまう。



そんなもんなんだろうか。



......

大切な物って何だろう?

質問しておいて質問を返されたときに出てこなかった。



そりゃあ自転車や楽器、趣味の物、貰った物、記念品、沢山あるけどこのレベルじゃなしに、真に大切な物ってなんだろう?



聞いた相手は割とすぐに返事をくれた。



要するに自分の中で真に大切な物がわかっているからだ。



そりゃあこないだ貰ったマフラーも大切だけど、また何かを貰ったら上書きされてしまうかもしれない。



う~



なやむなぁ(泣)



例えば大地震、俺は何を持って家から逃げるだろう?



謎は深まるばかりだ...

情けない人間日本代表

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はじめに言っておきたい。



このブログを最期に今後この話題で情けないことは言わない。



絶対に。






当たり前の事を見失いがちだ。



情けないことに『結婚前提』と言う言葉にビビってしまった。



もう大人だし当たり前に思っていたし、誰かと付き合うとしたら結婚出来ないような相手と付き合うのは自分の中では相手に対して失礼な事だし、そんなチープな感情を持ってるような自分は許せないはずだ。
もちろん関わっていく上で未来が見えて来ないことや先を案じてしまう部分もあるかもしれない。



そうじゃないのに



大好きでしかたがないはずなのに



この人のためなら死ねると思っていたのに



瞬間悩んでしまった。



まるで人生が終わるような、大好きな物をすべて破棄しなきゃいけないような、もう残りの人生が固まってしまうような気持ちになった。



ひとのせいにはしたくないけど親父を思い出した。



死んだ爺ちゃんを思い出した。



そして自分の事を振り返ってみた。






幸せになれてないのはもちろんだけど誰かを不幸にしてしまう気がしてならない。



あんなに素敵な優しい人はそういない。



傷つけてしまったらと思うと怖い。



せっかくのチャンスだし最期になるかも知れない。



だけど怖くて仕方がない。



まだまだ自分には自信なんて持てないし愛されるのか不安になって怖じけづいてしまう。



あの人がくれる優しい一言にどんなに救われているのか身に染みてわかる。



ありがとう1000000回でも足りないくらい感謝してる。






どう足掻いても好き。



幸いなのか『結婚前提』という言葉にビビってしまったのは相手好きじゃなくなったからじゃなくて心底好きになったからだった。



何回振り返っても一日の三分の二はあの人の事を考えている。



寝る前、起きてすぐ、会社、仕事中、食事してるときも。



もしかしたら寝ているときも。



これは本当に幸せな事だと痛感した。



次会ったとき、ちゃんと『結婚前提でお付き合いしてください』って言おうと思う。



例え上手く伝わらなくても、好かれてなくても、あんなに良くしてくれた人に嘘は付かないようにしたい。