昨夜帰宅し、最終回まで観た、今回初見の不肖私です。

しかし、先にこの回を記す以上、ネタバレはおくびにも出せない苦しみを耐えつつ緊急アップ。

 

今、この回を記述する理由なのですが、153回の冬吾さん川へドボンの件、各所で『なぜいきなりアレが?』『わけわからん』みたいな反応を見ました。
 

でも必要だから入れているのであって。

ただし、あの、川へドボンから生還までは、最後に書く一番肝心な部分所を除けば、いろいろ解釈出来ると思うのです。この物語に限らず、ドラマなり映画なり、絵画とか音楽とか、そこが、創作作品の面白さ。

 

だから、辻褄さえあえばいろいろな解釈が可能で、それを意見交換して、その創作作品をより深く知る。だから作者も、時にわざとそうする。

 

だから、この物語の脚本のお方も、この場面はわざとそうしている風な感じがしてならない。


ここは、わたしがまず人柱として、わたしの解釈を。

前提: ここは、太宰治(つまり冬吾さんの元ネタ)の史実とシンクロする事にします。


実はわたしは太宰治には疎くて、学校で習った程度の事しか知らなかったのですが、史実は…すごいですね。で、これとシンクロさせる。

 

ただし、完全にシンクロさせると、もはや別のドラマとなり、放送時間も夜10時以降にやってください、になるので、かなり修正は入る。

152話、縁側で、冬吾さん、人(多分、芸術を工業製品として売り買いする人たち)に言われて描いて、”しぼっても水の出ねえ雑巾”になっちまって絵をかけなくなりそうだ、と、桜子さんに告白する。
 

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『弱気にならんで冬吾さん。冬吾さんは大丈夫だよ。冬吾さんはおっきな海みたいな人だもん。待っとればまた、潮が満ちるみたいに、何かがあふれてきて描きたくなるよ』

 

(松井桜子 第152回)

 

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ななんだこの、あの、なにかと似たようなシチュエーションは(笑)。
ただし、今回は状況が違う。展開は、どこまであの人とシンクロさせるかによる。

明けた153話

(薫子巣ごもり現場へ突入も真っ青な位に)追いすがる記者達に。


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『しゃべる事はねぇ!いい加減にしてけれ!』

(杉冬吾 第153回)

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パリに行こうと思っている八州治さんに

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『いいなおめぇは、”逃げる所”があって』

『ん!?!?!?』

『よぉし、今日は飲むか!猫じゃ猫じゃ歌ってやるはんで!』

(杉冬吾/花岡八州治 第153回)

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あのー、どこから逃げたいのでしょうか?(笑)。

酔って帰りがけ、まんどろの月をつかもうとして橋の欄干にのぼり足を踏み外し川へドボン。

さてここで、端折ってごめん、舞台は桜子さん達彦さんの寝る病室に。桜子さんの目覚め。

〇第一の目ざめ。
月の光を浴びる。床に寝る達彦さんを見やり、その目で空を見上げる。

ここからなぜか急に風でカーテンがなびく。なお彼女が見上げたそこに、”まんどろの月(二人で同じまんどろの月を…)”を見たのか、それとも、”太陽”は夜空に無いけどそこに”空や月や星”を見たのか、それとも、その両方なのかは不明。
12月の真夜中なのに窓が開いている。

〇第二の目覚め。

風が思い切りなびく。
目覚めたそこには冬吾さんが立つ。

12月の真夜中なのに窓が開いている…(続く)


〇第三の目覚め。
目覚めるやいなや床に寝る達彦さんを思い切り!見やり、達彦さんも起き上がる(目力)。
冬なのに窓が開いているのかは不明。

※なお開いた窓の件、結核病室だから?だったらもっと厚着しようよ別の病気になるよ。


ここで。第三の目覚めは”現実”のシーンに間違い無いと思います。そして、ひとまず、第一の目覚めは、置いておきます。

 

◆第二の目覚めから。
これを、意識不明中の冬吾さんが見る、夢の中の桜子さん(夢の中で完結)と仮定します。

シーンは変わり、なぜか桜子さん、”ここで唐突に”廊下に立っている。

 

冬吾さんの後ろ姿を見る。

 

しかもなぜか、ここで都合よく、霧が立ち込める。

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『冬吾さん、また逃げるの?駄目だよ逃げちゃ。』

『そうやってすぐ楽になろうとするんだから冬吾さんは』

『冬吾さんはここにおって。笛姉ちゃんや加寿ちゃんや、亨ちゃんのそばに、ずっとずっとおってあげて。冬吾さんがおらんくなったら、お姉ちゃんは寂しがって死んじゃうよ』

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冬吾さんは、桜子さんから『似たような』事(後述)みんな既に言われているし、”笛姉ちゃん”のは直接言われてないかな、だけど夫婦の状況でお察し。だから冬吾さんの中で完結かのだし。なによりそれに!


『駄目だよ逃げちゃ。』『そうやってすぐ楽になろうとするんだから冬吾さんは』『お姉ちゃんは寂しがって死んじゃうよ』

言葉の端々に、何か実際の桜子さんが発する言葉じゃなくて、冬吾さんが受信して、さらに、、自分が在る状況と共に咀嚼したような言葉のニュアンス、というか肌触りに、わたしはなにか直感的にひっかかってしまいまして。それが、わたしの、冬吾の夢説の理由です。

次。

この第二の目覚めが、意識不明の中の冬吾さんの魂と”現実の”桜子さんだとしたら。

それもいいし、結局展開はなにも変わらないんじゃないでしょうか。だから、それもありかと思います。ただ、そうすると、個人的には、もう少し実際の桜子さんらしい言葉になるんじゃないかなあ、と感じます。あと、廊下に出るとき、間違っても旦那さんを踏んづけないように。

オプション:
ここに、もう少し太宰治を入れる。

※その場合は特に、本記事の前述もそっと思い出してあげて下さい。


冬吾さんの魂は、もう一度、桜子さんの元へ飛び、彼女と共に、第22週でおにぎりを前にして語った状態になろうと想う。

だがしかし!桜子さんは純情なので、もう達彦さんからは決して離れない。斉藤先生の所にも冬吾さんの所にも、決して行かない。

なお、このオプションの場合、その暗示として、第150週の有森家の食卓に、冬吾さんはついていなかった、に意味がある、と思ったんだけどすみません。第26週では冬吾さんは有森家で一つのテーブルについていました。だからここまではわたしの考えすぎでした

ただ単に、子供たちまで入れると有森家のテーブルの広さが足りなかっただけかも(笑)

ところで、各所から、『なんなの桜子さんきらい』、とか、『不純情だわ』『結局純情だったのはふらふらする桜子より達彦さん』、という声が聞こえてきております。


ともあれ続けますがしかし。この物語は、桜子への掟、つまり、『同じ人を同時に好きになる事は決して無い』を何が何でも貫いている。もしここを崩したかったら放送時間帯は夜10時以降にしてください。

なお、第一回目の目覚めとか、太宰治の割合とかは、適度に調整してみてください。

また、これは桜子さんが見た冬吾の魂だったんだ、という仮説と、これとのミックスも、勿論成立すると思います。

例:第二の目覚めは、最初の部分のみがそうで、後の、廊下の場面は冬吾さんが見た夢。

ごめん一番大事な事を。


自明ですが、『笛子さんが』冬吾さんを目覚めさせる。

冬吾の第21週での桜子さんでは無くて。そこで目覚めた後の冬吾さんとのシーン。が本題。『おめぇと、亨と、加寿子の顔が浮かんで来てさぁ、振り払っても振り払っても消えねぇのさ』・・・、

 

ですがもう既に書きすぎなので、すみません実際ご覧を。調子に乗るといつも長くなってすみません。桜さん三度目の目覚めも、字数オーバー気味なのでごめん。

この回他に重要な場面あるけど、、、あの、ピアノを閉じる場面って、ああああああ・・・もう皆さんお察しですよねそうですよね。

 

ものがたりはつづく。

 

 

 

 

追記: 桜さん空を見上げる、についつい、映画ライトスタッフのクライマックス、(宇宙飛行士マーキュリーセブン達がそれぞれに空を見上げ、高高度記録を目指しつつ墜落するNF-104A実験機を駆る伝説のパイロット、イェーガーの帰還を祈る、彼に何が起こっているのかは、皆知らないはずなのに)が、どうしてもフラッシュバックしてたまらない。