宇多田ヒカルさんの結婚式から1ヶ月がたちました。
この仕事に関わったものだから(☆)、ネットでその関連記事がでているとつい見てしまいます。
でね。
嘘ばっかりー!っていう記事の多いこと…。
結婚式自体に関してはバックステージ記事で書いたのでそちらを見ていただければ、と思うのですが。
つい最近見た記事では、こんなのがありました。
世界遺産にもなっている南イタリア一大きな修道院で豪華1400万円挙式
嘘つけー!!
お値段のことに関しては後述するとして(それにしても最初はジミ婚だってさんざん言ってたくせにねえ)。
宇多田サンが披露宴を行ったのはプーリアにある、修道院と名前にはありますが、それでもただのパーティー会場です(☆)。
一部報道にあるこの「世界遺産の修道院」というのは(ナポリのある)カンパーニア州にある、同名の修道院です(詳しく言えば名前は同じなんですが「修道院」と日本語で訳されている部分はイタリア語ではそれぞれ違う単語が使われています。そして世界遺産の方はサン・ロレンツォのあとにもう1つ名前がついてるんですけど)。
この世界遺産の方の修道院、私も行ったことがあるのですが、とても素敵な場所でした。
確かにそんな場所を借り切って披露宴しちゃったら、やっぱり芸能人だもんなあ、ってなりますよね。
だーけーどー。
まったくもって、違います。
私がなぜここにこだわっているかといいますと。
もちろん披露宴に行ったわけじゃないから、実際がどうであったかはわかりませんけど。
あくまで私の受けた感じとしては、宇多田サン、とっても南イタリア的な結婚式をしたんだと思うんです。
芸能人で、お金もたくさんあるだろうから、やろうと思えばそれこそ世界遺産での披露宴だってできたと思う。
だけれども、新郎の地元で、普通のイタリア人がするような結婚式をしたんだ、と思う。
それが、私なんだか…何て言うんだろう、嬉しいというか、親近感が持てるというか…。
「世界遺産」「1400万円」ってのが一人歩きして勝手なイメージを持たれちゃうのがかわいそうだなあ、と。
ああ、ちなみに、こんな報道もありました。
宇多田さんが結婚式を挙げた教会であなたも27万円で結婚できます
これも大嘘でしょう。
これって(ナポリのあるカンパーニア州にある)アマルフィの同名の教会で、日本の業者を通して式を挙げた時のお値段です。
それにしてもさあ。
本当マスコミって適当なのね。
裏取り調査とか、しないんだ。
こんなに、しかも根本的な間違いを堂々と世に垂れ流して、平気なんだ…。
芸能関係とかワイドショーで話されている事件などに関しては、まあ、元々ある程度差し引いた目で見てましたけど。
そうでない、普通のニュースも案外こんな間違いゴロゴロしてるんじゃないだろうかって不安になってきましたよ…。
さて。
関西の方ならお分かりいただけるかもしれませんが。
ここから、少しちょっと下世話ではありますが、「たかじん胸いっぱい」もしくは「せやねん」の「今週の気になるお金」的なお話を…(←まだやってるのかしら?)。
宇多田サンの1400万円挙式というのも、私どうなんだろう、って思ったんです。
もちろん宇多田サンはオーダーメイドのドレスの他に着物も持って来ていたし、それに付随するアクセサリー類、それから10人程のボディーガードへの支払い…こんなものを含めれば1400万円にならないとは言い切れません。
(またまた話がずれて悪いんですが…。一部報道にあった、宇多田サンたちが泊まっていたホテル。入り口からホテルの建物が見えないぐらい長い道が…とありましたが。街中にそんなホテルがあるのであればそりゃすごいでしょうけど、郊外に行けばこの辺、そんなホテルとかマッセリア=プーリア版アグリツーリズモって結構あります)
ただ…。
宇多田サンが実際どうだったかはちょっと置いておいて、一般的にプーリアで宇多田サンと同じ100人規模の結婚式を行ったらどれぐらいになるのかを考えてみました。
プーリアの結婚式で一般的に、最低限必要な物。
1.教会での式
2.披露宴会場使用料
3.飲食代とウエディングケーキ
4.装花代(教会と披露宴会場、そしてブーケや車に飾る花)
5.披露宴会場でのバンド代(こちらは絶対に踊りますので)
6.写真とビデオ撮影(後にアルバムとDVD)
7.引き出物
まあ、こんなもんでしょうか。
ちなみにプーリアでは日本でよくあるものがないんです。
例えば…。
1.上司や友人代表のスピーチ(即興でやる場合もありますが、日本のように事前に頼んでおくというのはありません)
2.友人による余興(同上)
3.花嫁の手紙
4.キャンドルサービス
5.お色直し
6.プロフィールビデオ
などなど…。
基本、食べて踊っておしゃべりして…です。
話を戻すと。
例えば飲食費にしろアルバムにしろ、ピンキリです。
上げようと思えばどこまでも値段上がっちゃう。
また南イタリアで大事なのはお友達価格が通用するかどうか。
私のときは、調理を頼んだ有名シェフ(☆)も引き出物を頼んだお店のオーナーもベンゴシ姉夫婦のとっても仲のいいお友達(だから必然的に私達もお友達)でした。
だからかなりの割引をしてくれたのです。
特にシェフはそれで大丈夫?ってぐらい(後でチップとして渡したけど、それでも…☆)。
また会場となったお城も、シェフがそこのプリンスとお友達だったため(☆)、ここでも少しは割り引いてもらえていたはず。
また話がずれましたね。
元に戻しますと、ですね。
お友達価格がきいて、さらに食事もアルバムも花も披露宴会場も、そこまでいいものを求めない場合、上記のものであれば、1万ユーロ(今のレートで約138万円)ぐらいでもできちゃいます。
もちろん食事やアルバムにもこだわりたくなるのが人情ですし、お友達価格が通用しないこともある。
また、最近こちらではバルーンリリースも流行ってきているようで、そういった細かい演出にもお金がかかります。
だけど…それでも、よっぽど特別な事をしない限り、100人規模の披露宴ならば数万ユーロで十分できちゃうと思います。
んで、また話を少し戻しますとですね。
宇多田サンの場合、結構庶民的な(というかここら辺の普通の)お式だったと思うので。
このお値段に当てはまっちゃうと思うんだなあ(もちろん上記の物のみのお値段です)。
まあ。
あくまでもこれはプーリアの中小都市でのお値段です。
プーリアでも大都市に行けばもうちょっと高くなるし、イタリアの北中部に行けばもっともっと値上がりします。
この間、何かを検索していた時に、フィレンツェでウエディングコーディネーターをされてる方のブログにたどり着きまして。
そこに、イタリアの雑誌に載っていた結婚式にかかる費用というのが紹介されていました。
そこにはその方の個人的な意見(妥当とか安いとか)も書かれていたんですが…。
私はほぼ全てにおいて「高い!高いぞー!うわー!!」って心の中で叫びまくっておりました…。
だって、例えばウエディングドレス。
雑誌によると2000から12.000ユーロとあったそうです。
でも、待って。
GiApulia提携のドレスショップ(☆)であれば、サロンでの日本語通訳やグローブやベールなどもお付けして1800ユーロ、なんです(雑誌のはあくまでドレスのみのお値段。グローブやベールは別料金です)。
ヘアメイク代など、こちらでもこんなものだろうと思われるのもありますが。
雑誌の最低値段で比較してもプーリアの2倍や3倍、ひどい時には5倍の値段が書かれているんです!
でもフィレンツェでウエディングコーディネーターをされてる方が納得されてるって事は、少なくともフィレンツェではそんなお値段なんでしょうねえ…。
もちろん。
プーリアが安いからといって、質も悪いということではありません。
逆にプーリアの物の方が質もよくて値段も安いというのはよくあることです。
いやあ、プーリアの物価に慣れていると、驚きますわ、本当…。