去年、日本から戻ったとき()。

ローマからは電車で帰ったのだけど(荷物が多かったので、飛行機だと追加料金かかっちゃうもので)。
その車内で嫌な光景、見ちゃいましたよ…。

私が乗っていたのはユーロスターだったか、なんだったか、とにかく席指定のやつです。
私は車両の一番端っこの1人席を予約済み(こうすると自分の真横に荷物が置けて安心ですから)。

車両の端っこってことはトイレが近いわけで。
30分だか1時間おきに掃除のおっちゃんが回ってくるのに気付いたわけです。

うわあ、ちゃんと掃除してるんだ、イタリアの電車も頑張ってる??

なあんて思ってたんですが…。

このおっちゃん、トイレのドアを閉めずに掃除するので、私の席からは丸見えだったんです。
んで、私が見たもの。

便座も便器も同じ雑巾で拭いてる!汗
手と奥の方は足を使って床を拭く雑巾も便座を拭いたもの!

いやーん、信じられない!

床も便器も便座も1枚の雑巾ですよ。
その雑巾を、恐らく全てのトイレで使ってるよね。

それなら、ある意味、掃除しない方が清潔だったかも…。

しかも、そのおっちゃん。
トイレ掃除のあと、手なんて洗わずに次の車両に行くための扉を開けたり、してますよ…。

見るんじゃなかった…。







イタリア人の家がものすっごく綺麗というのは結構知られてますが。
これも、見るんじゃなかった…的なことがあります、はい。

もちろん全ての家庭がそうだとはいいませんけど。
ベンゴシ一族だけではありませんから…。

例えば。

台所の布巾。
流しまわりの水を拭いたりするのに使います。

それを、ですね。

例えば床に水が飛んだとか、スプーン落として汚れちゃったとか。
そういう時、私ならば床用の雑巾か、あとは紙ナフキンなんかを使いますが。

イタリア人は台所の布巾で床をちょっちょと拭いちゃいます。

ええええええええええええええ。

上と下は分けようよ…。

しかもあなた達、土足生活じゃん…。

百歩譲って、床を拭いてから洗うというのであれば、まだ…うーん、それでも許しがたいけど、でも、まだ。
だけどイタリア人、そのまんま、同じ布巾でシンク周り、拭いちゃいます(床を拭いた後、洗いもしない)。

その布巾を使って洗ったお鍋なんかを拭く事も。
いやーん、やーめーてー。

家の掃除はばっちり、床もしっかり磨いてる…から綺麗…と思い込んでるってことでしょうか…。

ナポリの友達の家で。
友達がチョコをくれたんだけど、床に落としてしまった。

土足の床の上に落ちたから食べられない、と思っていたら。
友達、チョコを拾って何事もないかのようにそのチョコを勧めてくる。

これも土足云々は関係なく、きちんと掃除してる床だから綺麗、ってことよね。


ベンゴシ母とベンゴシの弁護士事務所を掃除していたときのこと。

床を拭いた後で、奥の方に行かないといけなくなった。

そしたらベンゴシ母。
「これで足(靴の裏)拭いてから行きなさい」とタオルを差し出す…。

そのタオル、トイレで手を拭くためのタオルです。
新しいのと取り替えて、これは家で洗うためのタオル。

このタオルは捨てちゃうからとか、雑巾にするからっていうんなら分かるんですが。
靴を拭いた後、このタオルは洗濯され、また手拭のタオルとなるわけです。

そんなもので靴を拭くのも嫌だったけど。
洗ったら確かに綺麗かもしれないけど…でも、やっぱり、嫌だよー。


洗ったお皿を拭く布がありますよね。
イタリア人は料理中に手を拭くのも、お皿を拭くのも、同じ布でやっちゃいます(よっぽど汚れてたら別ですけど)。

私はこれも許せない。

だからうちには台所に布は2枚ありまして。
1枚は手を拭く用、もう1枚はお皿用。

ベンゴシに口をすっぱくして注意しまして。
これは学ばせました。

他にも学ばせたことはいくつかありまして。

前回日本に帰国する前。
うちの家、付箋だらけにしていきましたよ…。にひひ

「部屋の中を掃くホウキはこれ、トイレを掃くホウキはあそこ、ベランダを掃くホウキはあそこ」
「洗面台を洗うスポンジはこれ、シャワーボックスを洗うのはあれ」
「床を拭く雑巾はこれ、トイレの床を拭くのはあれ」

ってな感じで。

私の帰国中にベンゴシ母と姉が一度家にやってきたらしいんですが。
この付箋の山を見て、かなり驚いておりました…(この時彼女ら靴脱いだのかしら…きっと脱いでないだろうなあ…。家戻ってすぐ床拭きしましたよ、だから)。

驚くってことは彼女らにとってはトイレを掃くのも部屋を掃くのも、そして拭くのも同じホウキや雑巾だってことです。

土足厳禁生活に関しては、ベンゴシは多少の不便さを感じつつも協力してくれてますが。

彼らにとってはマンション内の階段や屋上、そしてベランダは「中」なんだってことに気付かされまして…。

日本人にとってはマンションの階段もベランダも「外」ですよね。
靴、履き替えますよね。

でも彼らにとっては「中」、つまり部屋と同じってなわけで。
部屋用のスリッパのまま階段やベランダに出てしまうことがありまして…。

これも、かなり根気強く、学習させました。

だからベンゴシに関しては大分マシなのだけど。
他のイタリア人が来たら…ひやひやするだろうなあ…。


他にもいろいろありますよ。

食卓用のナイフ()。
イタリア人はこれを食べたり料理するのに使ったり…だけではないんです。

鉛筆を削るのは序の口。

荷物が届いたときにダンボールをあけるのもこのナイフ。

ナポリでシャッターが下りなくなったとき、友達が修理してくれたのだけど、そのときに使ったのもこのナイフ(窓枠の木を切ってましたよ…汗)。

とにかく何にでもこのナイフを使っちゃうわけです。

んで、ダンボールのガムテを切ったぐらいじゃ、このナイフ、洗わずに引き出しに戻してます。

いやー、やーめーてー!

だから。
我が家ではそういった、何にでも使うためのナイフというのを1本別に用意しまして。

これも、根気強くベンゴシに教え込みました。


そしてベンゴシの2人の甥。
この子達はベンゴシ親、つまりは彼らのおじいちゃん・おばあちゃんの家に行くとかなりの悪ガキになります(何しても許されるって分かってるから)。

だからベンゴシ姉の家では決してしないという、調理器具(お玉やフライ返し、ボウルやタッパーなど)を使って遊びまくる、ということなんかもしちゃいます。

床に、置いて。

ボウルを帽子のようにかぶってみたり、お玉を剣に見立てて遊んだり。
あとは「何とか屋さんごっこ」とか。

遊び終わって、食べ終わって。
これらの調理器具、そのまま仕舞われることも多々ありまして…。

だから私が流しにボンボン放り込んでおります。

だって、そうしなきゃ…。
土足の床についたフライ返しを使って翌日料理するんでしょう?

いくら綺麗に掃除してたって。
靴を履いてる限り、この床は汚いのよ…。


綺麗なイタリアのお家。
どうやって掃除をしているかとか、見ない方がよかったりして…。