今年2018年、平成最後の夏の甲子園は節目の100回大会。
開会式の選手宣誓は毎年感動しますが、特に印象的だったのは3年前の2015年。高校野球100年の節目の年は広島へ原爆が投下された8月6日に開かれた開会式で平和と野球ができる喜びを語った選手宣誓がありました。
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『1915年8月、第一回全国中東学校優勝野球大会が始まりました。それから100年間、高校野球は日本の歴史とともに歩んできました。この100年、日本は激動と困難を乗り越えて今日の平和を成し遂げました。このような節目の年に聖地・甲子園で野球ができることを誇りに思い、そして支えていただいた全ての方々に感謝し、全力でプレーをします。次の100年を担う者として、8月6日の意味を深く胸に刻み、甲子園で躍動することを誓います』
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そしてもう1つ。自分が高校3年で、東日本大震災が起きた2011年。
この年の選手宣誓は簡潔で力強いものでした。
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「春から夏にかけて、どれだけの時が経っても忘れることのない様々なことが起きました。それでも、失うばかりではありません。日本中のみんなが仲間です。支え合い、助け合い、頑張ろう」「私たちは精一杯の笑顔で、全国の高校球児と思いを白球に込め、この甲子園から消えることのない深い絆と勇気を、日本中の仲間に届けられるよう、全力でプレーすることを誓います」
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小学校の6年間。
中学校の3年間。
高校の3年間。
この中で1番野球に対しての思い、夢が強いのが高校野球だと思ってます。
『この試合で野球人生が終わってもいい』
『この仲間たちと一緒に甲子園に行きたい、勝ちたい』
その思いだけで白球をがむしゃらに泥だらけになりながらも追い続ける。
外部の人から見れば『あんな酷暑の中、野球をやらせるなんて…』とお叱りの言葉や批判の言葉しか言われないでしょう。でも、何を言われても正直、選手の方には届かないんですけどね。
今年は特に酷暑で命に関わる暑さと言われていますが、やっぱり野球が大好きな高校球児の夢の舞台である甲子園で野球が出来る喜びの方が大事だと思います。
いろいろと各方面からお叱りの言葉を目にしたり、耳にしたりしますが、経験した人間から言わせてください。
高校野球はあの夏の大会があるから辛い毎日を乗り越えられるんです。あの夢舞台があるから頑張れたんです。
現役球児に言いたい。
身体に気をつけてとかは俺は言わない。
ただ1つ。『悔いを残すな』
いよいよ、100回目の開幕!!