「されど野球」でも「たかが野球」 | 常に一歩一歩~華翔放弾 小笠原道大~

▼野球:「イチローとの勝負はサイン無視ではない」
http://www.chosunonline.com/news/20090630000050


チョソンイルボ日本語版に掲載された林昌勇の単独インタビューです。
翻訳の特性上、表現のニュアンス等は多少勘案しなければなりませんが、
それを抜きにしても、驚いたのは韓国人記者から未だにWBCのネタを振られてる現実ですね。


記者「例のイチローとの勝負のことで苦労したと思うが」
林「今になって何を言っても仕方がない。もう済んだことだ。後戻りできない」


(中略)


記者「国民の多くが真実を知りたがっている。サインミスか、サイン無視か」
林「前にも金寅植監督が言った通りだ。サインミスだ。相手がイチローだといってサインを無視して真っ向勝負をし、打たれる投手がどこにいるのか。バッシングがあまりにもひどかったため、二度とWBCの話はしないつもりだった」



神聖なるマウンドに国旗をぶっ刺すようなチームの人間に同情などしたくありませんが、
未だにこんな風に言われてしまう選手たちの心情を考えると、
「日本に負ける」ということが単なる一つの敗戦でない現実を突き付けられてなりません。
これがおそらく米国相手ならこんな事態にはなってなかったと思います。


実録たかされ。


「されど野球」でも「たかが野球」ですよ?
勿論、選手たちが命を削って戦ってくれているのは痛いほど伝わってきていますし、
そんな簡単な言葉で済ませてはいけないのかもしれません。


しかし、林の言う通り「今になって何を言っても仕方がない」のも事実で、そればかり追究しても何にもならない。
逆に林はWBCでの悔しさ等を糧として、東京ヤクルトにて2位躍進の立役者として活躍しています。
また、そういったガンバリが評価されて、オールスターファン投票でもクローザー部門で選出されています。
選手間投票でも大竹、館山に続く3位の得票だったようですしね。


「日本での成績が良いにもかかわらず、韓国ファンからはあまり応援されていないようだが」
などという質問を浴びせること自体ナンセンスでしょう。
そういう空気を作り出しているのは、誰でもない、韓国マスコミの皆さんなんじゃないか?