読売ジャイアンツ女子チームVS阪神タイガースWomen
デーゲームで、ジャイアンツとベイスターズの試合があったため、試合開始時間は19時と遅めの設定。
球場には、能登地方で唯一の女子野球チームが招待されていて、試合前に各ポジションに散り、ジャイアンツ女子チームの選手に激励され、始球式もつとめた。
今の女子プロが、彼女たちの励みになり、将来の目標になるといいな‥と思いながら、その光景を見ていた。
女性が、スポーツ選手を長く続けることは難しい。
もちろん、男女の差別をする気はないが、男は結婚して父親になってもプレーを続けられるが、女性は妊娠したら休業もしくは引退ということになる。
選手の引退後の受け入れも含めて、色々と難しい問題はあるだろうが、それでも、女子野球の発展を願う。
両チーム試合開始前の光景。
円陣を組み気合いを入れるジャイアンツ女子チーム。
ネイビーにティファニーカラーのユニフォーム。妻に言わせると、岡本あたりが着るより女子が着た方が映えるとのこと。
まあ、ゴツイ体をした男より女性向きのデザインということらしい。
メンバー表交換と清々しい整列しての礼。
プレーボールで試合開始。
試合は、タイガースWomenが2点をリードする展開だったが、ジャイアンツ女子チームが逆転して4ー2で勝利。
手抜きをしているわけではないが、選手名も覚えながらの観戦に必死で、色々とまとまりません。
ヒロインは、先発完投の清水投手と逆転に貢献した田中選手、長田選手の3人。
大勢のファンの目の前でプレーして勝てた喜びを語っていた。
試合後の勝利監督インタビューが印象的だった。
読売ジャイアンツ女子チームの監督・宮本和知。
現役時代は、藤田監督の元で、貴重な左腕として活躍し、1989年の日本シリーズでは胴上げ投手にもなっている。
引退後は、タレントとして活動する傍ら、神奈川県の葉山で少年少女野球チームに関わり貢献していた。
2019年から3年間、原辰徳に声をかけられジャイアンツのピッチングコーチとして野球界に復帰。
しかし、桑田真澄が入閣してから状況が一変し、コーチを退任。
2022年より、ジャイアンツ女子チームの初代監督に就任した。
宮本は女子チームの監督が似合う。
神奈川の小さな街で、少年少女の野球チームを立ち上げたくらいだからね。
将来の野球界や女子野球と向き合い、その発展を願い尽くした男ですから。
見て下さい。この嬉しそうな宮本の表情を。
女子チームの選手が、野球を始めた切っ掛けの大半が、お兄ちゃんの野球に同行したことだと言う。
その兄たちには、プロ野球があるし、今ではMLBもあると話した上で、野球がしたい女子の道がなかったと語る。
その女子プロ野球の発展に関わる宮本監督は嬉しそうだ。
苦労は絶えないだろうが、充実しているのが伝わる。
10年20年後どころか100年後にも女子野球発展に貢献した男として名を残して欲しいな。
本人は、そんなこと全く考えてもいないだろうけど。
その一方で、球団側の姿勢には疑問を感じる。
普段は、数えられる程しかいない観客の中でプレーしていると思うので、これでも選手たちには沢山のお客さんなんだろうが、この中に球団関係者はどれだけいるの?
都市対抗野球は、会社あげて応援に駆け付け、内野席は埋まりますよ。
読売球団・阪神球団は、職員を動員して応援に駆け付けないといかんのではないか?
なんなら応援合戦の体制を作るくらい力を入れろよ‥と思うんだよな。
来シーズンは、その辺が大きく進化した試合を見たいと思う。