病棟八景(10) | 食道がんと闘います

食道がんと闘います

65歳食道がんサバイバー。
初発は2013年、ステージ3aリンパ節に転移。
手術で切除し抗がん剤治療。
しばらく無事でしたが2016年に肺転移、切除手術。
以来、異常はありません。
定年退職後、大学で医療系を学び卒業、再度就職するも3か月で解雇、その後思いきって開業。

退院して5日目となりました。

ゆっくりと静養できるかと思っていたらなんのかんのと家事やらなにやらがたまっていて、毎日忙しくかけずりまわっています。

ともかく今は抗アスペルギルス薬が奏功してくれるのを期待するのみ。

もう入院には飽き飽きしていますので。

 

私にとって入院して一番の悩みは同室患者の発する「騒音」です。

ひと昔前は病室にテレビを持ち込んだり、レンタルのテレビがあったりして、それをイヤホンを使わないで視聴されていたものです。

最近は各ベッドにテレビが備え付けられ、カードで使用料を支払う形がほとんどのようですし、入院のルールとして必ずイヤホンを付けて視聴するようにということになっていますので、昔のようなストレスはなくなりました。

しかし入院の際に渡されるルールブックには「テレビを見るとき」はイヤホン、という書き方をされているので、ラジオやスマホなら音を出してもいいと突っ張っている患者さんもいました。

まあ、それでも日中は我慢できます。

我慢できないのは夜、夜中の「いびき」です。

これはルール違反でもないし、またいびきをかいている当人には悪気はないし、どうしようもありません。

以前、病棟の看護師さんに相談したことがあるのですが、睡眠導入剤を勧められました。

大きな音量のいびきとなると耳栓くらいでは防ぐことはできないですね。

私は入院する時にはイヤーマフっていうんでしょうか、聴力検査の時に耳にかけるヘッドホンみたいなやつ、あれを持ち込んでいます。

これの遮音効果は大きいですが、しかしヘッドホンを付けたような状態なので、横向きでは寝られません。

ふだん横向きで就眠している私にとっては使いにくいです。

昨年12月からの2度の入院では別の対策をしてみたところ、意外に有効でした。

それは Youtube か何かで音を聞きながら入眠するというもので、始めの頃は波の音とかを試してみたのですが、波は寄せたり引いたりするのでどうしても「間」があります。

よかったのは川の流れるせせらぎの音で、これは間断なく単純かつ心地悪くない音が続きます。

長いものであれば9時間連続で流すというコンテンツもあったりしまして、21時の消灯時間と6時の起床時間にほぼミートしたわけです。

イヤホンも探してみると寝ながら装着できるイヤホンというのがありまして、それを購入して使っていました。

同様のお悩みをお持ちの方は試してみて下さい。