私は子どもの頃から寝付きが悪く、朝寝坊ばかりで毎日母の怒鳴り声(今はその声や般若のような形相も懐かしい)が目覚まし代わりだった。
高校時代も1時間目の授業は出席日数がギリギリで、麻雀を覚えた大学では午前中に起きた記憶がない。ま、中退の真相はその辺かも(;゚Д゚)
勤め出してからも、仕事が深夜までかかって、しばらくは辛かった。
でも、まさに気の持ちようなのだろう。
ある事(これは秘密!)をきっかけにして、決めた時間にピタリと起きることができようになった。
今は歳をとって、逆に寝ていられずに目が覚めてしまう。
関節が抜けるほどの朝のあの背伸びはもう戻って来ない。
不惑を過ぎた頃からは寝酒が習慣になった。
今は眠気が降りてくるまで毎晩まったり呑みながらアニメやバラエティ番組を鑑賞がルーティン。
そして、たまにそれが上手く降りてこない深夜に懐かしい感覚が降臨する。
あの頃、家の中で自分だけが起きている時間が好きだった。
真っ暗な静まった部屋でひとり布団から抜け出していろんな事を考えた。
夢や希望、恋や憧れ、悩みや心配事など、さまざまな事柄で埋め尽くされ、鬱屈とした時間も多く、さらに寝付けなくなって吞みなおしたりすることも多かった。
いい意味でも悪い意味でも想いが濃く、不安や好奇心がせめぎ合ってゆとりがなかったように思う。
先日の深夜、ふと気づいた。
今は、もうある程度の死に様も見えてきた。
若い頃の貧しさや不安や叶わぬ願いなどからも解き放たれた。
そんな今の深夜のひとときは、まさに感無量。
この歳になってそれが沁みる。
今はその眠れるまでの時間が愛おしい。
おそらく私に残された時間もそんなに有り余るほどじゃないだろう。
だから、そうした自分と向き合える時間を愛しむことができるのだと思う。
もちろん睡眠時間は確保したいから早く眠りにつける方がいいとは思う。
でも、こうして眠れなくてふと布団から抜け出す瞬間のワクワクした心持ちにあの頃を重ねて、つい微笑んでしまう。
楽しくて仕方ない。
それは、きっと私がまだ大丈夫だと思える瞬間でもある( ̄▽ ̄;)