原作は、ガリレオシリーズ第9弾の推理小説(文藝春秋刊)。
(ネタバレあります。ご注意!)
うーん、腑に落ちない。
原作、脚本、監督と同じ布陣なのに、前々作『容疑者✗の献身』(2008)とこんなに違うのか。
映画はいろいろとモヤモヤが残った。
魅力的すぎる主人公湯川学(福山雅治さん)をはじめ、”ガリレオ”の面白さは良いとして、何よりカギとなる「事件」がぼんやりし過ぎている。
結局、15年前の「本橋優奈ちゃん事件」の犯人は蓮沼?
完黙で無罪?
並木佐織(川床明日香さん)を殺害したのが結局蓮沼なら、彼が完黙できた理由はまた別?
新倉留美(檀れいさん)と佐織の公園での事故?もモヤモヤだし、いきなり明らかにされる夫妻との感情のズレとか、妊娠で辞退とか、終盤での唐突案件多すぎる。
並木佐織の焼死体の検死で胎児は?
…などなどなど、?が多くていろいろとボヤけ過ぎ。
『容疑者✗の献身』では、ふたりの母娘に救われていた天才石神哲哉(堤真一さん)が一身を献げて彼女たちを守るということに焦点が凝縮されていて、感情移入し過ぎたが、今回は並木佐織の両親とその友人たちや街の人、さらに妹や彼氏、見出した音楽家夫婦、さらには15年前の事件の被害者の母の兄の想いとか、あまりに拡がりすぎて、2時間ちょっとの映画で描くとどうしても粗くなってしまう。
結局、「沈黙」したのは容疑者なのか、被害者なのか、遺族なのか。それとも…。
まさに、日本の司法制度の壁の前に立ち尽くすパレードといえるのかもしれない。
