今クールもアニメ作品が面白かった。
そのなかでも特にハマったのが次の7作品。
『薬屋のひとりごと』(原作/日向夏 監督/長沼範裕 日本テレビ)
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されたライトノベル。
賢く美しい娘が花街や後宮を舞台に、その薬学の知識、洞察力、観察眼、人脈を駆使し、謎を解き、周囲に認められていく様子が格好良いんだよね。
ユーモアもあるし、画もとても好きなタッチ。
『僕の心のヤバイやつ』(原作/桜井のりお 監督/赤城博昭 テレビ朝日)
原作は『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載開始された。
いかにもベタな恋なのだが、市川京太郎と山田杏奈から目が離せない。笑。
『マッシュルーMASHLEー』(原作/甲本一 監督/田中智也 TOKYO MX)
原作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)連載。
第2期オープニングテーマ「Bling-Bang-Bang-Born」(Creepy Nuts)が大ヒット!
第1期を見逃したのは残念。
魔法を持たずに魔法界を救うという荒業に文句なく捻じ伏せられる。笑。
『宇宙よりも遠い場所』(原作/よりもい 監督/いしづかあつこ 脚本/花田十輝
NHK)
(ネタバレあります。ご注意を!)
ややふんわりした感じで始まり、どうなることかと見ていたらこれがなかなか強か。笑。
多感な少女たちがそれぞれが抱え込んでいた想いと懸命に向き合い、「南極」を軸に物語が動き出していく。いつのまにかぐいぐいと引き込まれている。
そうして深められた絆が美しく尊くて泣ける。
キマリ、報瀬、日向、結月、そしてめぐみ、それぞれの少女たちが切磋琢磨して鍛え上げていく姿に大きな声援をおくりたくなる。
『シャングリラ・フロンティア』(原作/硬梨菜・不二涼介 監督/窪岡俊之 脚本/筆安一幸 TBS)
原作は、小説投稿サイト「小説家になろう」連載のオンライン小説。
実は、次第にハマって、今クールのアニメではかなりのお気に入り。
墓守のウェザエモン戦はなかなか見ごたえがあった。
神ゲー「シャングリラ・フロンティア」の背景も気になるところだが、個人的には斎賀玲の恋模様が気になって仕方ない。笑。
『異修羅』(原作/珪素総 監督/高橋丈夫 監督/小川優樹 脚本/猪原健太 TOKYO MX)
原作は、電撃の新文芸(KADOKAWA)より刊行されたライトノベル作品。
それぞれの修羅の雰囲気が独特で、その世界に説得力を持たせている。
果たして「勇者」は誰なのか。続編が楽しみである。
『葬送のフリーレン』(原作/山田鐘人・アベツカサ 監督/斎藤圭一郎 脚本/鈴木智尋 日本テレビ)
原作は「週刊少年サンデー」(小学館)連載のマンガ作品。
個人的に今クール3傑のひとつ。
魔王討伐後の世界という始まりも面白い。
何よりもフリーレンはじめ、フェルン、シュタルク、さらにはゼーリエとキャラクターが秀逸。
様々な視点から「強さ」を捉えることでそれぞれの能力の面白みを引き出して、一筋縄ではいかない物語が豊かに匂い立つ。
原作の独創性、面白さに加え、美しくも凄まじいアニメーション、さらに素晴らしい声優とのタッグが結実している。
もちろん、いま佳境を迎えている『ワンピース』(原作/尾田栄一郎 フジテレビ)や、『キングダム 第5シリーズ』(原作・監修/原泰久 監督/今泉賢一 NHK)もとても面白かった。
ほかにも、『SYNDUALITY Noir 第2クール』(原作/MAGUS 原案/鴨志田一 監督/山本裕介 テレ東)、『アンデッドアンラック』(原作/戸塚慶文 監督/八瀬祐樹 TBS)、『最強タンクの迷宮攻略』(原作/木嶋隆太・如月命 監督/熨斗谷充孝 )テレビ朝日)、『ラグナクリムゾン』(原作/小林大樹 監督/高橋賢 脚本/赤尾でこ TVer)、『ダンジョン飯』(原作/九井諒子 監督/宮島善博 TOKYO MX)など楽しませてもらった。
それぞれ、原作も読めるものは目を通すようにしている。
当然、それぞれの原作は素晴らしい。
でも最近のアニメ作品を観ているとそのオリジナルの良さを尊重しつつ映像作品としてさらに進化を目指し、リスペクトに裏打ちされた音楽や声優さんの努力で、もう一つ別の文化へと昇華している気がする。