原作は『夏服の少女たち―広島・昭和20年8月6日』(ポプラ社)。

 

 

 

1988年に放送されたものが昨年再放送され、視聴した。

 

 

普通に生活し、明日を夢見ていた女学生220名全員が原爆で亡くなった記録である。

 

日記などをもとに、彼女たちの日常が詳らかになるほど、唐突に奪われた未来が切なくてたまらない。

 

 

戦争の賛否とか、良し悪しはともかく、ひたすらやりきれない。

怒りや憎しみなどを遥かに凌駕する悲哀に打ちのめされる。

 

ヒロシマだけでも、10数万人以上の命が奪われた。

そのほとんどが一般市民である。

 

 

今もそのような悲劇が、ウクライナで、中東で、世界各地で繰り返されていることが信じられない。

ヒトはそこまで愚かなのか。

 

国や人種、肌の色や主義主張、信じるモノや住む場所が違うだけで、命の重さは変わるのか。

変わっていいのだろうか。

 

 

人類は大小様々な争い繰り返してきた。

もう「平和」など夢なのかもしれない。

 

 

でも、そこに目を瞑りたくはない。