原作は、入交星士さんの小説「山犬」。
脚色・演出は、「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎さん。

 

 

 

 

「劇団鹿殺し」さんの舞台を観るのは、3度目かな。

 

 

(ネタバレあり。ご注意!)

 

 

心の奥底にある情念を抉り、ヒトの持つ本質に迫るように生演奏のヴァイオリンが舞台に響き渡る。

 

 

元アイドル、注目の若手俳優、ダンサーという多彩な若い才能を見出し、起用されている丸尾丸一郎さんの期待に、伊藤純奈さん、能條愛未さん、佐藤祐吾さん、木﨑ゆりあさん、仲万美さんがしっかり呼応されている。

 

 

裏山で掘り出されるタイムカプセルから溢れ出すのは何か。

 

狂気、悪意、嫉妬、暴力、愛憎、etc...。

 

最後は監禁され、「シヌキデオモイダセ」!

彼らの過去と思いが明らかになっていく。

 

 

もちろん明るい結末ではない。

観る者がここから何を受け取るかは、それぞれ様々だろう。

 

 

けれど、それは決して軽くない。