本作は、日曜ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ 2019)を手掛けたプロデューサーと監督による完全オリジナル脚本作品。

 

『3年A組~』も良かった。

キャストも素晴らしかったし、創る側の想いが込められていて、語られる言葉にチカラがあった。

 

今クール、民放(NHKのドラマはスマホで見るのが難しく基本全録画)で録画して見た3本の中の1本。

 

前回以上に”教室”がしっかりと見える。

 

 

タイムリープという仕掛けは少し面倒だが、今回もそのクオリティは高い。

 

今、リアルに様々な葛藤の中を生きている中高生にまっすぐ届けようとする想いの込められた台詞の数々が眩しい。

それを素晴らしいキャストたちが語り、届けてくれる。

 

何より、九条先生(松岡茉優さん)が圧巻。

あの存在化を出せる役者さんを同世代で探すのは難しいだろう。

鵜久森叶(芦田愛菜さん)とのやり取りはとくに見応えがあった。

 

そのほかの生徒たちも、奥平大兼さん、加藤清史郎さん、當真あみさん、茅島みずきさん、
窪塚愛流さんなど、魅力的な若い役者さんが熱演。

 

さらに夫(松下洸平さん)や親友(サーヤさんと森田望智さん)、鵜久森のお母さん(吉田羊さん)、教頭(荒川良々さん)を始めとする同僚の皆さんなど、脇を固める大人の役者さんたちも流石の存在感で若い俳優さんたちを支えている。

 

 

私はマンガや小説が原作のドラマが悪いとは思わない。

才能は遍く拾い上げ、開示されていい。

 

ただ、業界の中に集う才能を見つけ育てることでこれだけの”価値”が産み出せることも忘れてはならない。

 

 

そう思わせるドラマを届けてくれたm(__)m