読み終えてから映画化作品も観ていたことを思い出した。
故三浦春馬さん、小西真奈美さんと好きな俳優さんが出演されていたので覚えている。
映画、小説のどちらも、静かで透明な空気感が感じられる心地良い作品。
男性目線の小路ワールドが、前回の町田そのこさん『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』と落差があって面白い。
『夜空・・・』に比べると、闇めいたところや陰影が薄くてスラッと読めてしまう。
柔らかな日差しと爽やかな風の中で微笑むような物語。
ホント、ステキな写真のようだ。
主人公の圭司くんの淡白な清潔さは私にはない。
富永さんの想いも審らかにはならない。
初島さんと百合香さんには幸せになって欲しいが、途中の紛れはスッキリしない。
そして何より、お姉さんの想いも分からなくはないけど、そこまでの文章がちゃんと物語ってる風には読めなくて、とてもモヤモヤする(;´Д`)
物語の説得力としては『夜空・・・』に軍配が上がるが、どちらが好きかと問われれば『東京公園』を推すだろう。
・・・結局、私はツマラン男なんだな。笑笑。